Bollito Misto Vol.262
自動運転を考える! 的な随分大きなタイトルだけど
500キロほど自動運転を試す機会があったので、それについてちょっと触れてみたい。
お前何様? といわれようが、私は基本的には電動だろうが、自動操縦だろうが目的があるならその手段としてはウエルカムだ。
旧いクルマが好きで、ガチャガチャ変速したり、ブオンブオンいうのが大好きだけど、要は、どう使うかだけの話で、自分の目的にそれが便利で必要なら、最新機能というのはあるに越したことはないと思う。
てなわけで、今回試したのはアウディの自動運転だ。
以前から、評判の良い彼らだが、幸運にも最高機種における最新作を体験できた。
「手放し、よそ見」が可能ですよというたぐいのものではないし、それを勧めているわけでもない。
実際、かなりの距離はかなりの精度で走り抜けてくれる。
突然前を塞がれようが、大雨で肉眼での視野が限られる状況でも実に素晴らしい運転をみせてくれる。ひたすらに技術陣に拍手を送りたいだけなのだが、一番感銘を受けたのは「なんのためにその装置をつけているか?」が、明確だったということだ。
運転を楽しむ、移動を楽しむという自発的行為の中で、突発的もしくは極めて限定的に「ちょっとお願い!」ができるクルマに仕上げてあるところが素晴らしい。
具体的にはロングドライブなどをよくされる方はわかると思うが、「神経の使い所」をしっかりとわきまえた上で、さり気なくそれでいて確実にフォローしてくれるのだ。
5秒とハンドルから手が離れようものの、きっち怒られる仕組みもあるが、そうしたところにも彼らのポリシーが見て取れる。
欧州での1000キロドライブなど大したものではないが、日本となると話は別だ。
正直、日本の高速道路上のマナーは、世界でもかなり低いレベルだといえるが、それでも難なくやり過ごしてくれた。
いやあ、自動運転。相当キテますね。でも、自動運転するクルマより、運転してくれるロボットというか装置を作ってくれたほうが、社会のためになるとホンキで思っていたりしますw。
それではまた近々。
A prestissimo!!