前のオーナーがどんな人だったかをプロファイリングすることなど、たとえFBIの方でもなかなか厳しい注文かもしれません。 でも、都市部での運転が多いとか、レジャーにしか使わない、近所の買い物メイン、峠を走るだけ、毎日の通勤…。 こうした話は、走行距離や内外装などの観察とあわせて考えると、いろんなことが浮かび上がってくることは事実です。 じゃあ、どんなオーナーがベストなのか? 正直そこに正解はありません。お医者さんでも社長さんでも、女性でも男性でも若くても、年老いていても、そこは大した問題ではありません。 正しくモノとして扱われてきたか、大事にされてきたかというところがとても重要です。 なんだ、結局精神論じゃないか! って声が聞えてきそうですが、個人の感想なんでそこはご容赦ください。 どんなに使い込んでいても、大事に車庫にしまってあっただけでも、不思議とク…
最近テレビのCMで、「個人の感想です」という表記が良く見られる。 広告なんだから、宣伝なんだから、商品を褒めるのは当然だと思うのだが、素人さんがいかにも「本当に良いからあなたも買いなよ!」って言っているように見えるからなのだろうか? 宇宙人や未来人が出てくるところで、今更、個人の感想ですって言われてもなあ…。 先日亡くなった、西城秀樹さんの代表的カレーのCM「ヒデキ、感激!」に個人の感想って言われたら興ざめするなあ…。 話はそれますが、西城さん世代としては、本当にショックでした。郷ひろみさんや野口五郎さんのお達者ぶりを考えると、本当に早すぎる…。 ソウルフルでカッコよくて…。ご冥福をお祈りします。 さて、今回は中古車屋さんのWebページにおける「あくまで個人の感想」的中古車の買い方、飼い方シリーズ。詳細は避けますが、国内外でイタ…
前号に引き続きタイヤの話。 標準がいい? もっといいタイヤがあるだろ? 人と同じじゃ嫌だ! いろんな意見があると思う。趣味の問題に口を挟むつもりは毛頭ない。なので、ここでの話は、あくまで自動車の性能に目を向けた一般論ということで…。 旧車がブームの昨今だが、例えば30年前のハイパフォーマンスカーが履いていたタイヤと、今手に入るタイヤではそもそもグリップ性能が違う。場合によっては適合サイズすら用意されていなかったりする。 高速での安定性や、ウェット性能の向上、さらには転がり抵抗の低減などで、随分と高性能なタイヤが増えている。 物によっては、スタッドレスなのに、ノーマルタイヤよりもバランスがいいものすらある。 昔のクルマと今の車ではボディやシャシー、ブッシュ…
すっかり暖かくなり、そろそろ梅雨入りだとか。 今年はかなり寒かったので、なんだかいきなり暑くなってしまった気がするが、それはともかく走りにはもってこいの季節になった。 早朝の都内などは、背の低いイタリアンエキゾチック(死語)が轟音をたてて走り回っている。 峠道でも走り屋さんたちをよく見かける。 昔(この場合2,30年前を意味します)は、タイヤやホイールを換えることは、ある種の大人の階段登る感じがしてドキドキしたものだが、最近は軽自動車でも扁平率が50とかだったりするので、その感動は薄れてしまったのかもしれない。 ただ、面白いのは、なぜか日本人は太いタイヤを好む傾向がある。多くの輸入車が日本仕様になった瞬間に、少なくともオプションで設定されている最も太いタイヤやホイールを履いている。 わざわざ既定値よりも細くする必要はない…
さて、単なる旧車ショーの域を超えつつあるパリのレトロモビル。 恐ろしい金額が飛び交う、ゴージャスオートサロンという感じになっては来ていますが、何と言ってもこうした旧車人気による市場高騰が生み出したのは、古いクルマのさらなる延命だといえるでしょう。 そもそも数十万、数百万というレベルの市場価格のものが、ものによっては数千万、数億となったおかげで、非常に質の良いレストレーションが施されるようになった。 おかげで、これまでどこか妥協があったようなレストアも、本当に手の込んだ素晴らしいものに変わった。 ゴムやネジ、塗装や板金などの詳細はもちろんのこと、それらが一つになったとき、なんとも言えない完成度と雰囲気が生まれてい…
レトロモビルといえば、ここ数年、自動車の史上最高価格を更新しているARTCURIAL(アールキュリアル)のオークションが目玉の一つ。 オークションの会場内じたいは、オープンになっているのですが、クルマのそばに行くには別途70ユーロ(約一万円)が必要で、文字通り冷やかしお断りな状態。 もちろん、出ているクルマたちの価格はご覧の通り…。 いったいいくらで落札されたんでしょうか…。 来るたびに思うのは、「ああ、あの時やっぱり買っておけばよかった…。」 という後にも先にもたたないような後悔の念。 数年前なら???というような値段のクルマもありますが、それでもやはりこれからも残り続ける権利を得たということで、きっとここは喜ぶべきところなんでしょうね…。 一昨年38億円近くで落札され、…