ここしばらくのレトロモビルのパターンは、メイン会場の超絶高級(高価)車両の販売&メーカーブース。かつての名残のパーツ販売。アート販売。二階会場の企画展とクラブたちという感じ。 今回、個人的に痺れたのは二階会場の企画展であった”アバルト祭り”「La Saga Abarth」。 いうまでもなく、アバルトは珍獣の類。生粋のレーシングマシンも多いので、残存数が少ない。その上、世界の名だたる蒐集家、つまり収まるべきところに収まっているので、かなり敷居の高いイベントくらいでないとお目にかかれない。 今回のレトロモビルでは、そんな貴重なモデルがそれなりの数見られたのは、なかなかにレアな体験。 以前からお伝えしているように、パリはもはや、ヨーロッパを代表するレアカーの博覧会の様相を…
なかなか珍しいパリの雪化粧。 毎年この時期はそれなりに冷え込むのですが、今年の北半球は格別寒かったのか、日本同様パリでも雪に見舞われました。タクシーもご覧の通りすっかり凍りつきました。 そんな中、今年もやってまいりましたレトロモビル。 搬入とかできないんじゃないのか? なんて勘ぐっていましたが、初日からバッチリと準備が整っていたのは、やはりここ数年の旧車業界の好景気によるものでしょうか。 ここ数年、メーカー各社のヘリテージセクションの発表が目立つ中、FCAも正式にHeritageサービスの立ち上げをリリース(厳密にはトリノが最初)。カルロ・アバルトの奥様が乗っていた実車を並べる気合の入りよう。ジャガーもタイプDのルマン優勝車を完全に復元して持ち込むなど、いずれもなかなかの盛り上がりでした。 &…
今年も行ってきましたアウトモトレトロ。 高額になるランチアやアバルトがパリやらエッセンやらに持って行かれてしまっているんだろうなあという感が否めない。 それでも楽しいアウトモトレトロ。 今回はちょっと動画で紹介。10分ほどありますが、場内の雰囲気はお楽しみいただけるかも。ちなみに撮影は平日朝。 みんな仕事しろ! それではまた近々。 A prestissimo!!
今にはじまったことではないが、世界的な和食ブームはとどまるところを知らない。 イタリアでも寿司屋ができはじめてかなりの時間がたつが、かつてのような高級和割烹的な価格帯から、いまではほぼほぼ回転寿司レベルのものまで実に幅広い。 もちろん、その多くは日本人経営ではなく、コスチュームとちょうちん、暖簾を除けばすべて外国製ということがほとんどである。 中にはWOKすら日本の名物だという人達もいる。WOKとはそもそもは中華鍋の意味。なぜか、そのまま鍋でサーブした名残なのか、イタリアではある種のビュッフェとして馴染みが深い。そのWOKはSUSHIが併設されている場合が多く、東洋系のスタッフとコスチュームがあわ…
1971年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーを獲得した、近代ミニFFファミリーカーの元祖の一つ! そんな大げさな紹介ができるクルマであり、90年代初頭まではうなるほどイタリアの街角を埋め尽くしていた国民車である。 日本でもシビックの復活が話題となっているが、まさにそういった位置づけのクルマだった。実は以前にもこのコーナーで127には触れているのだが、こうしたちょっと古いものブーム的な流れの中で巻き起こった「127復活論」についてだったので、今回はその魅力について少々。 そもそも、127なんて知らないし見たことないし、買えないし…。なんてお声が聞こえてくるでしょうが、まあ、そういわずにお付き合いください。 専門的、歴史的な話はwikipediaなどを参照するまでもなくネットに転がっているの…
ショックである。 何がって、そりゃサッカーW杯にイタリアが出ないことがである。 日本人だし、イタリアの血も入っていないが、4年に一回、ギャーギャー騒ぐネタになるW杯。実のところ阪神ファン同様(失礼があったら申し訳ない)、ちょっとダメなところを自虐的に責めたりするのも楽しみのW杯。 期待していないとか言いながら、その実横目で試合経過を気にするW杯。 PK戦になると、本当に怖くて見られなくなる人が続出するほど、内心は気になって仕方がないW杯。 そんなイベントからイタリアが消えた。来年のW杯で彼らを見ることもできなければ、こうしたソワソワも味わえない。 残念すぎる。 2006年のドイツ大会以来、世代交代がうたわれて久しくも、 結果的には軸となるような若手もいない状態が10年以上続いた。 それでも相変わらずの勝負強さで、実力以上ともいえる結果…