ちかごろ、テレビドラマや映画やアニメに登場する場所を訪れる「聖地巡礼」なるものが流行っているが、自動車マニアの世界にも当然そうした動きはある。
そう書いている自分も、大昔の学生時代にはいろいろと聖地巡礼をしたクチだが、ほうぼうで「俺は○○の友達だ」とうそぶいてよく工場に入れてもらったりした。
(注 この手法はのちに先輩となる、有名長寿カーTVのMCが学生時代に取っていた手法だった…。)
コンプライアンスだとかガバナンスだとか言わない、今よりももっともっと穏やかで暮らしやすかった時代のことだけれども、やはりクルマ好きにとっての「聖地巡礼」というのは胸躍るものだ。
なかでも聖地ランク筆頭といえば、自動車会のアイドルといっても差し支えないだろうフェラーリだろう。
自動車の仕事に就き、イタリアに移住し、いつしか何度も訪れるようになったおかげで、すっかりスレた自分が寂さを感じていたのだが、しばらく間が空いたおかげなのか、ミケーレ・アルボレート通りだなんて、イカした名前の通りを走り、跳ね馬のスタチューが見えてくると訪れると、やっぱり独特の高揚感を感じるものだ。
正門のロケーションこそ変わらぬものの、中は小さな近代的な空港のようなギラッギラの建物が増えている。特にこの数年の彼らのファシリティの変化にはいつも驚かされる。
プラダのブティックか!というようなデザインセンターや、かのレンツォピアノが設計した食堂など、なかなか見ごたえがある。(大人の事情で写真は一切NG)
つづく。
それではまた近々!!
A Prestissimo!!