FIAT関連の話題の連投ですが、FCAとPSAの連合も実は業界的にはなかなか大きなニュースなので、そこにかこつけてみました。
前号に引き続いての妄想シリーズですが、妄想を力いっぱいやるのは日本人同様イタリア人も得意で、今度はリトモの登場です。
やはりFun to driveはまだまだ重要なファクターである欧州において、こうしたファミリーユースだけど、しっかりやんちゃ気分も楽しめるクルマのニーズってとっても高いのです。
また、ラリーからイタリア車がいなくなって久しいので、そういった部分でも古豪復活を祈る気分もあるのでしょう。
FIATのラリーにおける活躍は、なかなかに素晴らしいものがあり、イタリア、ラリーとくればランチアがまず出てくるのは仕方ないのですが、なんのなんの、親会社FIAT名義でも名車は数多くあります。
このリトモもその一つで、いまでもジェントルマンドライバーという、腕に自身のある素人さんが出場するラリーイベントでもアリタリアカラーを纏ったリトモを目にします。
1978年に登場したリトモは以後10年にわたり生産されたのですが、実はデザインがかのマルチェロ・ガンディーニによるもの。
これぞイタリアンモダンという感じがふんだんにするなかなかの名車でした。
基本的な構造は、その後ランチアブランドではデルタ・プリズマに継承されるという、ある種のオリジン的な立場であったりもします。
UNO TURBO同様、バブル期にはモデル末期のABARTHバージョン、130TCが日本に導入され、すでにインジェクション時代だったにもかかわらず、SOLEXやWEBERのサイドドラフトキャブレターを2発搭載して、豪快な吸気音と、恐ろしいほどのトルクステアを堪能できたのを今でも思い出します。まあ、もう日本でもイタリアでもまず見かけることはなくなってしまいましたが…。
個人的にはなかなかいいデザインだと思うし、このオマージュ新作もなかなかいい線いっていると思うのですが、いかがでしょう?
なんにせよ、ワクワクするクルマがたくさん見たいもんです。
それではまた近々。
A Prestissimo!!