Vol.012 イタリアよどこへ行く

pubblicità-Pneumatici-Pirelli-1914ピレリの筆頭株主に中国企業が…。
株式会社、資本主義。まあ、仕方ないことだし起きうる話だ。
しかし、ピレリはイタリアの自動車を語る上では無くてはならない存在。
言うまでもなくF1のタイヤだってピレリだ。

厳密にはピレリが売ったのではなく、筆頭株主であるカム・フィナンツィアリア(カムフィン )が、中国化学メーカーの中国化工集団(ケムチャイナ)に保有株を売却することで合意したわけなのだが、ケムチャイナは株式公開買い付け(TOB)を通じて残りのピレリ株を取得する方針だそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

PIRELLI PRESENTA NUOVA GOMMA AVVENTURA A COSTO ZEROイタリア紙が報じるには、3月19日にカムフィンが持ち株の売却に向けてアジアメーカーと交渉していると報じたことを受け、ピレリ株は2002年前半以来の高値まで上昇していたというが、やはり実質的にはイタリア主導の企業でなくなってしまう事に、地元では大きな反響が巻き起こっている。

 

 

 

 

 

 

何よりイタリア人のメンタルの弱さが心配だ。
「ピレリでダメなんだから、俺らなんて…。」
こういう考え方が割と伝染しやすいのでちょっと心配だ。

notizia_Pirelli日本のタイヤメーカーの達成悲願である「高級ブランド」を、カネに物を言わせて手に入れた中国のタイヤメーカーが今後どういった戦略に出てくるのか。

 

F1などの活動は引き続きサポートするそうだが、上手く使えば勝手知ったる中国市場での覇権を手に入れることも可能かもしれない。

後ろで糸を引いているのがJPモルガン・チェースだそうなので、今後の動向がどうなるのか非常に気になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

それではまた近々

 

A prestissimo!!