
慮る:おもんぱかる よくよく考えて、相手のためになる仕事をする…。という意味なわけだけれども、この言葉をちょっと聞かせたい大企業がいる。 まもなく開幕する今年のF1グランプリの目玉の一つは、現役で史上最多勝を誇るルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍でしょう。 たしかに旬を過ぎたかもしれないハミルトンですが、それでも昨年は非力と言われたメルセデスで勝利を収めるなど、ベテランらしいウマさもみせてくれています。キャリアの有終を飾るための移籍でしょうが、そりゃドライバーなら誰だって跳ね馬のシートにおさまりたいはず。 最近公開されたフェラーリF1のチャンネルでも、彼の少年のような無垢な喜びに満ちた瞳を見ることができるが、ああ、やっぱりフェラーリってすごいんだなと改めて思うわけですよ。 新しい黄色いヘルメットなど、やっぱり彼のフェラーリに対するリスペクトを感じざるを得ないし、そういう部分にフェラーリとい…

ロベルト・バッジョといえば、イタリアが誇るファンタジスタ…。 そのへんで頷けるのは、90年代のサッカー。いや、カルチョ全盛期のイタリアサッカーに詳しい人しかピンとこないかもしれない。 日本で例えるのは難しいのだが、ゴリマッチョが多いサッカー界において、ちょっと線が細く見えるものの、観るものを酔わせるエレガントで想像力あふれるプレーで沸かせた稀代の天才でした。 そんな彼の全盛期。イタリアの名門ユヴェントスに在籍していた1993年に、欧州最高のプレーヤーに贈られる「バロンドール」を獲得したのですが、その時のお祝いに当時のフィアット総帥ジャンニ・アニエッリからWRC6連覇を成し遂げたばかりのランチア・デルタ インテグラーレEVO2が贈られたのです。 当時のEVO2にあったジャッラ・ジネストラという黄色の外装。室内は通常版のアルカンターラではなくイタリアを代表する高級家具ポルトローナ・フラウ社製革…

欧州全般に言えることだけど、2024年はなかなか厳しい年だったようだ。例外は高級車、それもスーパーカーメーカーだけという惨状だが、そんな中、アルファ・ロメオから新型のリリースが…。 ステルビオをリリースするという噂が出ているようだ。 今年で創立115年を迎えるアルファ・ロメオだが(最近は5年単位で刻むのがイタリア流)、セダンやクーペではなくSUVのステルビオの新型が、今年の6月にはお披露目があるとか…。 発売は来年26年の秋を目標に事をすすめていると聞くけど、STLA Largeと呼ばれる新プラットフォームで構成されるらしく、最上位のクアドリフォリオは1000馬力を超えるという噂が…。 アルファ・ロメオがですよ? しかもSUVがですよ? 1000馬力…。 まあ、馬力の噂の真偽はともかく、全長4.9MほどのSUVでそのパワーなんて、一体どんな車になるのだろうか? などと思ってしま…

最近、若い子たちの間で男女問わず麻雀が流行っていると聞く。 個人的には麻雀大好きなので、学生時代はもちろん、日本にいる時は割とマメに社員と打っていた。それが30年前の話である。 まさか、令和にもなって再び流行の兆しと聞くと、なんだか嬉しいものでさる。わたしが学生の頃でさえ、随分と麻雀人口は減ったと言われていたが、一体何が原因で令和の今復活を遂げているのだろうか? ひと頃を境に、これまでのタバコの煙ムンムン、ザワザワしちゃうような大人たちの不穏な雰囲気などとは無縁の、クリーンなイメージがつきつつあったが、それにしてもまさか少女漫画雑誌に麻雀ものが掲載される日が来るなんて…。 近頃では、人数が不足する卓に入る「麻雀ボランティア」なるものまで流行しているという。以前はお店の人が代打ちという形で入ってくれていたりはしたが…。 また、昨年末には「タイパ至上主義麻雀」なるZ世代に向けたと銘打った、わず…

欧州の自動車業界が激震だ。 多くのニュースで日本の皆様もご存知だと思うけど、イタリア、フランスの巨大合体自動車会社のステランティス。言わずもがなの欧州の巨人フォルクスワーゲンらが、歴史上最悪の状況になっているという。 前者といえば、24年の7−9月期決算で5兆5000億円というおそろしい売上減を記録し、フォルクスワーゲンも主要工場閉鎖などと、非常に厳しい状況におかれている。 ちなみに、フォルクスワーゲンの窮状は彼らの歴史上初のドイツ国内工場の閉鎖や賃金カットに繋がる可能性があるとされ注目されていた。 最悪の状況は回避できそうだが、それにしても欧州の不況が気になる。 まあ、大なり小なりあのEV旋風に振り回されたのが原因なのは間違いないだろうが、それにしても彼らにとってはシャレニナラナイ数年間だったことだろう。 そんな中、昨年末、なんと国立競技場で開かれたランボルギーニの新車発表会に足を運んだ…

今更言うまでもなく、イタリアはもちろん、世界中、特に欧州と日本で愛される一大イタリアンブランドのアルファ・ロメオ。 新型モデルにはいろいろと意見も飛び交うけれど、これほど愛を持って迎えられるブランドもそうはないだろう。 それもこれも、先人ともいえる過去のモデルのあまりにも強い「まぶしさ」というのが効いているのは間違いない。 特に現在もモデルネームが継承されるジュリアだが、なかでもGTとよばれるジウジアーロ・デザインの60−70年代のモデルの人気上昇がすごい。 本質的な話をすればアルファ・ロメオは由緒正しいレーシングカーメーカーであり、かつての超高級車メーカー筆頭でもある。 時代とお金を持っている人たちのジェネレーションが変わってきたことが要因だろうけど、こうした年代のモデルの人気と価格が高騰しているのは、ある意味で当然なのかもしれない。 年々デザインに対する要求が厳しくなってきている世の中…