いやあ、暑い。日本ってこんなに暑かったっけ?
そう思わずに入られないレベルの暑さにすっかり参ってしまっている。
欧州も出足こそ冷夏を思わせるスロースタートだったのだが、7月に入り熱波の嵐。
日本でよかったと胸をなでおろした瞬間の猛暑日の連発だった。
というか、まだまだ続きそうな勢いに最近ではすっかり気が滅入りはじめている…。
さて、そんな中、東京の道路事情で気になる事がある。
「高温トンネル」についてだ。
平成19年に渋谷と池袋を結んだこの「山手トンネル」。
一昨年の25年には湾岸線大井と接続。ついに都心環状線を経由しなくても池袋や外環道へ抜けることが可能となった。
しかし、このトンネルはいわゆる東名高速道路や名神高速道路にある大きなトンネルと違い、都市部のまっただ中にしては中々の総全長距離を誇るのが原因なのか、はたまた通気の問題なのかはわからないが、とにかくトンネル内の気温が異常に上昇するのだ。
事もあろうか、熱対策には定評のある(?)有名なラリーカーで気温33度以上という状況でこのトンネルに突入してしまったのだ。
入ってすぐに故障車渋滞との表示。さてはて10分たっても20分たってもトンネルの中をにじる程度にしか進むことができない。
はっと気がつくと、窓が異常に熱いのだ。誤植ではない「暑い」のではなく「熱い」のだ。もちろん水温と油温が山道を攻めているわけでもないのに、みるみる上昇していく…。
もはやここまで!と観念した時に、なんとか故障車の現場を通過して急ぎ次の出口で脱出できたのでラッキーだったが、その後1時間ほど喫茶店でクルマも人間も休憩を余儀なくされた。
この異常高温現象は、おそらく完成後に発覚したのだろう。途中ミストを発生させる装置もあったが、それでも窓を開けるなんてとても出来やしないほどの高温になっていた。
中東の砂漠でもアレほどの熱気を浴びたことはなかった。
日本の景気はますます回復傾向にあるわけだが、それにつれて交通量も当然のことながら増えていくだろう。そんな中、日本の最新ハイブリッドカーでさえ音を上げてしまうような高温トンネルが、これからも問題になるのではないかとちょっと心配してしまう。
それではまた近々。
A prestissimo!!