前のオーナーがどんな人だったかをプロファイリングすることなど、たとえFBIの方でもなかなか厳しい注文かもしれません。
でも、都市部での運転が多いとか、レジャーにしか使わない、近所の買い物メイン、峠を走るだけ、毎日の通勤…。
こうした話は、走行距離や内外装などの観察とあわせて考えると、いろんなことが浮かび上がってくることは事実です。
じゃあ、どんなオーナーがベストなのか?
正直そこに正解はありません。お医者さんでも社長さんでも、女性でも男性でも若くても、年老いていても、そこは大した問題ではありません。
正しくモノとして扱われてきたか、大事にされてきたかというところがとても重要です。
なんだ、結局精神論じゃないか! って声が聞えてきそうですが、個人の感想なんでそこはご容赦ください。
どんなに使い込んでいても、大事に車庫にしまってあっただけでも、不思議とクルマにかけられてきた「愛」って見えてくるんです。オーナーの愛情はもちろん、メンテをしてくれていた工場の愛というのもあります。古いクルマなら、何人ものオーナーを経ている場合もあります。もちろん、それを買い取った販売店の愛もあります。
最近では、一度はブームが去って、いろんな販売店を転々としたのに、再ブレークが訪れ、急におめかしさせられて市場に舞い戻ってきているものもあります。
でも、どんなクルマでも、クルマに乗る時に気になる部分。例えば肌の触れるハンドルやシフトノブ、シートの座面やドアノブ、もちろんABCペダルの状態など、クルマを使う上で日常的によく使われる部分にこそ、いろんなヒントが隠されています。
エンジンやボディといった部分、修繕履歴やトラブルの可能性などは販売店のプロを信じましょう。なんかあったら、後からどやしつけてやればいいだけです!
それより、
「何か、このクルマ変だな…。」
「キレイだけど、何かが気になる…。」
そういう第六感的なものも大切にして下さい。
ヤレたクルマでも気に入ったものがあれば、後はアナタの愛情で十分復活します。
最後は愛なんです。(あくまで個人の感想ですよ!)
次回は、もう少し具体的な飼い方について触れます。
それではまた近々。
A prestissimo!!