昨年2018年に生誕60周年を迎えたFIAT500。
いくつか特別モデルが登場したが、今年になっても記念モデルが登場する。
かつてGHIAが生産し、人気を博した「Spiaggina」(スピアッジーナ)。
ちなみにスピアッジーナというのはイタリア語で「ビーチカー」の意味。南国でお馴染み、ビーチの観光用カートのようなオープンモデルといったもの。500以外にもFIAT126や127などがイタリアのそこかしこで目にすることができた。
そのオマージュモデルが今回の「Spiaggina 58」
発売年にちなんで、1958台限定だという…。
普通の500Cの特別モデルじゃん! なんて声も聞こえてきそうですが、RIVAといい、こいつといい、なかなかオシャレなカラーリングで非常に好感が持てます。
ところで、このSpiaggina。58という表記のないスピアッジーナが昨年ネット上を賑わせていたのをご存知だろうか?
実は、昨年夏にミラノで話題のエンジニアリングやデザイン、そして食といった、イタリア自慢のモノやコトで構成されるライフスタイル空間を運営する「Garage Italia Customs」(ガレーヂ伊太利亜さんではない)が中心となり、かのピニンファリーナとの共作で、一足先にスピアっジーナを作っていたのだ。
「文化とクリエイティブのハブ」を自称する彼らのアイディアはすばらしく、リアシートがウッドデッキ化など、彼らの「500 Spiaggina」のほうがよりオリジナルの精神性を見事に現代風にアレンジしていたように見受けられた。
ちなみにこの「Garage Italia Customs」は、じつに1700平米もの巨大な敷地をもつオシャレなバー&レストランをもっており、その空間ではミシュラン星付きの食事が楽しめるなど、イタリアではなかなか話題を振りまいている。
250GTOのフロントカウルがあったり、天井にはスロットカーが配置されていたり、カーディーラーのボディカラーのサンプルパネルのような装飾が施されていたりと、実に手のこんだ演出がなされている。トイレなどはRIVAのトイレそのものを再現しているそうなので、ぜひミラノに足を運んだ際は訪れてほしい。
なんだか、スピアッジーナからのミラノの話題スポット案内になってしまったが …。
それではまた近々
A Prestissimo!!