一番好きなフェラーリは? と問うのは非常に難しく、答えるのも難しい。
もちろんエンツォの息がかかっている、かかっていないというのは以前から多く議論されてきたし、個人的にはエンツォの目が黒いうちのモデル以外は興味がない。(フェラーリオーナーでもないくせに!)
そんな中、日本ではバブルの象徴であり、母国イタリアでは最後のエンツォの息のかかったクルマとして有名なのがF40である。
イタリアではまずもって走っているF40を見かけることはないが、日本では六本木あたりで普通に走っていたことを思い出す。
そんなF40。イタリアでは色に対するある種のこだわりが強いのでも有名だ。
かつて、フェラーリ社内では「白を頼む人は変わり者」というような風潮があり、599あたりまでは、ラインで塗装を終えたボディの前で写メを撮る工員がいたのを思い出す。
もちろん今じゃ白は珍しくもなくなったわけだが、ちなみにイタリア人は赤かシルバー、そして紺色などの青系を好む傾向がある。308以降のスモールフェラーリ、4座など、あらゆるモデルでこの傾向が強かった気がする。
ところが、このF40のみは例外で、赤以外を認めない風潮があるのだ。
おそらくはル・マン用だとの話もあったモデルで、特にレースシーンを想起させるものだったからなのかもしれないが、このクルマには特に赤であることを強要したのかもしれない。(同様に288GTOに対してもその傾向がある。)
黄色や黒もなかなかかっこいいと思うのだが…。
ところで、このF40登場から今年で30年だそうです…。
どうしたもんだか…。
それではまた近々!!
A Prestissimo!!