もちろんアバルトが最も有名なFIATチューナーであることに異論を唱えるものはいないだろうが、GIANNINIというローマのチューナーの手によるFIATたちが、ときにABARTHをも上回るパフォーマンスを持っていると知っている者は、日本にはそういないだろう。
夏を目前にしたこの時期、イタリア各地で週末は様々なイベントで盛り上がるのだが、ちょっとした草レースなどもその一つ。例えばワインの産地としても有名なトスカーナでは、草ラリーなどもさかんだが、そこでまさにブイブイ言わせているのがジャンニーニたちなのだ。
ポルシェ911などに混じって、強烈な勢いで走り抜けていく可愛らしいFIATたちなのだが、事実腕の差があるとポルシェすら食ってしまうほどのポテンシャルを見せることもある。なので、実際イタリアの車マニアとの飲みの席などでは「ジャンニーニなんすよね…。」というと「むむっ」という流れになる。
ローマに自動車??
なんて思ったりもしたが、ジャンニーニは別格なのだ…。そんなジャンニーニは今年創立100年を迎える古参。
2017年には、FIAT500に350HPまでチューンしたアルファ4Cのエンジンを搭載し、四輪駆動で武装した350GP4という、強力マシンが登場したが2000万以上の価格がつくこんなモデルが作られる背景には、イタリアやヨーロッパにおける確かな信用があるという証拠でもある。
この動画は、その後登場したアニベルサリオという後輪駆動モデルだが、なかなかいい感じのモリモリ感である。
いかがですか? 渋くて速いイタリアのチューンドカー、ジャンニーニ。
ぜひ!
それでは