ナポリは怖い。
半分は都市伝説、半分は事実。
ナポリタンが有名なおかげで、それこそミラノやローマと並んで有名なナポリだが、美しい景色や美味しいピッツァや魚など観光名所としても、今更わざわざ言う必要もないくらい素晴らしい街である。
一方でイタリア国内でも「ナポリはね…。」という感じも結構あるのも事実。
実際怖いから行かないというイタリア人も結構いる。
ナポレターノ(ナポリ人)の話すイタリア語は、歴史的な背景によりフランスやスペインの影響が強いおかげで、いわゆる標準イタリア語とはかなり響きが異なるというのも理由の1つかもしれない。
少なくとも数年前までは、クルマに荷物は置いていけないし、キーをかけるだけでは足りず、ハンドルロックをしないと特に安いクルマは簡単に盗まれる。
そんな中、2021年のこの時代に、サッカーセリエA、強豪ナポリの監督スパレッティさんの「FIAT PANDA」が盗難に逢った。
ナポリといえばかつてはマラドーナを擁し一世を風靡し、今もイタリアを代表する強豪として名高い。
そんなチームの監督が、文字通りイタリアの国民車ともいえるパンダというクルマに乗っていることも驚きなのだが、一方でナポリの本当の怖さを証明しているのかもしれない。
「負けたくせにこんな良いクルマ乗りやがって…。」的なことは、どこの世界でも起きうるやっかみではある。
ちなみに、盗まれた彼のパンダはブルー。ナポリの青であり、イタリア代表の青である。なお、イタリアのレジェンド、ロベルト・バッジオさんも現在141パンダの四駆を愛用している。(娘さんのインスタグラムより)
ホテルの地下駐車場に停めなかったということもあるが、それにしてもまさかパンダが盗まれるとは…。
とは、被害者のスパレッティさんもそう思ったらしい。
実に年間10万台、一日にして300台のクルマが盗難に遭うイタリア。
そのうちナポリは何台なのかは、調べたくもない事実であるが、今回のパンダの盗難は実はナポリではなく、彼らの仇敵ユベントスとの試合のために訪れた敵地トリノで起きている。
今後ナポリでどんな悲劇がユベントスの選手のクルマに起きるのかが今から気が気ではない。不謹慎だが続報を待ちたい…。
それではまた近々。
A prestissimo!!
それではまた近々。
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