Bollito Misto vol.231
この言葉はイタリア語で実に良く使われる。
関西人の「よー知らんけど…。」というのに似ている。
関西生まれの私には前向きで、希望に満ちた美しい言葉に聞こえるのだが、他の地域の方々にはそうでもないかもしれない…。
いい加減? いえいえ、あくまで可能性の話です。
さて、そんな「たぶん」な話がひとつ。
しばらく前にパリのシティコミューターとして発表されたシトロエンのAMI。
これをもとにしたFIAT版が登場するかもしれないという話が出てきている。
しかも、その名は”たぶん”「トポリーノ」だというのだ。
トポリーノとはみんな大好きFIAT500の初代。1936年から55年まで製造された革新的な小型車。もちろんトポリーノ=はつかねずみとは愛称で、独特の外見からその名で愛された。
そのトポリーノが今度はグループとなったシトロエンのアミをベースに作られるという。
フルEVでありながらわずか7,000ユーロ(およそ100万円)
二人乗りで、一部の国ではなんと14歳から運転できるというこのクルマは、一昨年からすでに1万台以上が売れているという。
昨今話題の電動キックボードの超絶安全版ともいえる位置づけのこのクルマ。イタリアでは実際、ふつうにクルマではなくクアドリチクリ(四輪自転車)というような呼ばれ方をすることもある。
まさに、自転車以上自動車未満とも言えるけど、大した速度も出せない都市部ではEVという中身も相まって、必要にして十分な動力と利便性、そして安全性を備えているので、ひょっとすると次世代の乗り物の新しい扉を開く可能性もあるのかもしれない。
それにしても、もうちょっと愛嬌のある顔になってほしいものではある…。
それではまた近々。
A prestissimo!!