欧州の旧いクルマ事情

Bollito Misto Vol.252

フェラーリやポルシェ、ランチアやアルファ・ロメオといった、われわれの大好きなクルマ達が相変わらず高値安定の取引をされている。落ちる落ちるといわれつつも、結局10年近く経っても安くなることはない。

欧州では2013年ころから、次第に旧車の価格が上昇しはじめたのだが、週末の楽しみだったノミの市での「衝動買い」を奪われた恨みは今でも忘れない。

「あんなクルマがこの値段?」

そんな事は続かない、来年こそは暴落だ!
なんて言われつつも結局欧州における人気車種の値段は下がるどころか上がる一方だ。

そこに来て、ウクライナ問題に端を発する円安の動きだ。
欧州だけでなく米国車も、数ヶ月で2割3割の高騰になってしまった。

と、ここまでは欧州の話だ。
もちろん、日本でも人気車種は高値安定だ。だが、正直欧州での価格高騰っぷりがまだまだ日本には到達していないような気もする。

かつてのランチア・デルタ・インテグラーレなどが典型だが、日本の値段よりも欧州での取引価格の方がずいぶんと高かった。そして、しばらくすると日本の相場が追いついてくるというような感じだ。

ハワイ旅行に行くのに、サーチャージだけで10万円ちかくとられるような今日。

今後ちょっと旧いクルマがおいそれと買えない時代が来るのかもしれない。

それではまた近々。

A prestissimo!!