イタリア好きが嵩じてついにはフィレンツェに移住までしてしまったCollezioneイタリア特派員Noriによる、「イタリアよもやま話」。
ちなみに「Bollito Misto」とはいわば「ごった煮」のこと。
自動車、自転車、食事にワインやサッカーはもちろん、たまには真面目な社会的な?お話を勝手気ままにお届けします。
秋、それは食欲の秋。
今年は夏も長く、あんまり秋がなかった気がするが、ともかく秋は収穫の秋なのだ。
ベンデッミアと呼ばれるこの時期は、オイルにワインにトリュフやキノコなどトスカーナを代表する様々な食材が盛りだくさんとなる。
イタリアでの暮らしの最大の魅力の一つは、やはり食事と言って憚りはないだろう。
特に、11月のノロジカのラグーなどは絶品中の絶品…。
こう書いているそばからヨダレが出てしまう。
しかしながら、これぞまさしくTVなどでよく言われる「この風味をお届けできないのは残念です」ということ。なので話題を食物からワインのよもやまに変えてみたい。
今年発表されたところによると、イタリアワインの出荷が世界一位。その中でもトスカーナワインが第一位だったらしい。
自分も移住をするまではそこまで深く考えたことはなかったのだが、いざ地元になってみると、こうした情報が非常に気になるようになるものだ。
なにせ、自慢ではないがアルコール摂取量は日本に居た時と比べ様もないほど増えた。
一方、自慢の高脂血症は移住後3ヶ月ですっかり影を潜め、体重も日本に居た時よりも減った。やはりポリフェノール効果なのか、ともかく主治医に驚かれたも
のだ。
最近では「Borgheri(ボルゲリ)」がどうしたとか、何かと人気のスーパータスカンをはじめとするトスカーナワインだが、まさに星の数ほどあるワイナリーから、「これこそ一番!」と決めてかかるのは、ちょっともったいないなあと思っているのが実情。
ふつうに近所のトラットリアのハウスワインがうまかったり、「ヴィーノ・スフーゾ」と呼ばれる量り売りのワインが絶品だったり、銘柄云々より、その時その時の美味しいものをついつい探してしまいがちなのもおわかりいただけると思う。
そんなわけで、実際毎年美味しい物があるから固執しないのも事実だが、それにしてもいつまでたっても銘柄は覚えられないのはいかがなものか?
ということで、美味しいものはなるべく携帯カメラでエチケットを収めるようにしている。
最近飲んだ美味しい一本は、なにやら「流し」のワイン職人が畑を借りて作っていたものらしく、もう手に入らないという…。なんだかなあ、もう…。である。
舌の肥えた人間に薦められるがままに、美味しく頂いて、その場の会話で大いに盛り上がっている。
イタリアの酒は陽気な酒なので、やっぱり素敵に楽しく美味しく飲めればそれでいいような気がする。
こんな贅沢、やはり神に感謝でもしないとバチが当たりそうな話ってわけだ。
それではまた近々
A prestissimo!