イタリアよもやま話〜Bollito Misto vol.44

      イタリア好きが嵩じてついにはフィレンツェに移住までしてしまったCollezioneイタリア特派員Noriによる、「イタリアよもやま話」。

 

      ちなみに「Bollito Misto」とはいわば「ごった煮」のこと。

 

      自動車、自転車、食事にワインやサッカーはもちろん、たまには真面目な社会的な?お話を勝手気ままにお届けします。

 

 

 

 

 

 

 

いよいよ開幕! ブラジルW杯。
サッカー王国と称される彼の地で1950年以来、64年ぶりの開催となる今回。
想像以上に派手さのない「堅い」布陣で挑むカナリア軍団は、果たして大方の予想通り6度目の優勝を勝ち取るのか?

 

 

 

 

王国という割には、実のところ開幕すら危ぶまれた今大会。
スタジアム建造の遅れや、さまざまな贈収賄スキャンダルなど、彼の地で起きた多くのニュースは、今更ここで語ってもしかたがないので、遠慮させていただく。
ともあれ、開幕戦では、いきなりバックスタンドの照明が切れてしまうというトラブルに苛まされたりと、やはりこの先も正直不安が募るばかりだが、我らが日本代表の快進撃ともども、様々な波乱に満ちた面白いW杯になってほしいと切に思う。

 

 

 

というわけで? ここではイタリアのW杯にフォーカスしたい。

 

 

 

 

ブラジルに継ぐ優勝経験4回を誇るイタリア・サッカー代表、通称「アッズーリ」(青いユニフォームからそう呼ばれる)は、今回はグループDでスタート。
前回大会では屈辱のグループリーグ敗退、しかも一勝すらできないという惨憺たる結果で姿を消した。
イタリア人とは実に勝負事に厳しい国民で、そういった前科から、今年は最初から何かと手厳しい意見が飛び交っている。

 

 

 

 

 

しかも、ウルグアイ(優勝二回)、イングランド(優勝一回)と同組、かろうじて格下といえるのが北中米予選2位突破のコスタリカという厳しいリーグだ。
そうした背景もあって、イタリア代表監督や数多くの代表選手を輩出するフィレンツェの街中でも、実のところあまりW杯盛り上がりが見られないのだ…。

 

 

 

以前にも触れたことがあるが、イタリア人とは実に打たれ弱い人種で、一見派手かつ、脳天気に見えるのだが、それは日本における間違った印象だ。実は本当に臆病で気の優しい人達。

 

 

 

それ故、悲しいことや辛いことに人一倍弱い。
「もし、期待して前回みたいにがっかりしたらどうしよう…。」
「こんなリーグじゃあ、きっとダメだ…。」

そこに来て、中盤のキモである選手の相次ぐ離脱…。

面白いほど後ろ向きである。
しかし、そんな時こそ、何かしら起きる。
彼らの初戦は日曜深夜午前0時(CET)

続くは我らが日本の初戦だ。
今週は寝不足確定。

 

 

 

というわけで、しばらくW杯特集が続きます。

 

 

 

 

それではまた近々

A prestissimo!