ナンバープレート問題

Bollito Misto Vol.242

ご当地ナンバープレートが人気だ。
場所によっては盗難が相次いだりしているらしいが、ものによっては確かに非常に面白いモノもあるので楽しい。
ご当地だけでなく限定プレートってのもある。ワールドカップや五輪、万博などがそうだ。
これも記念には非常にいいだろう。

そんな中、ふと見かけた新しいナンバーの告知。

あらかじめ言っておく。これは商品や企画をディスっているわけではありません。

ただ、あまりにも理解に苦しむ企画なのでちょっと触れてみたい。

それは、「全国版図柄入りナンバープレート(全国共通デザイン)」というもので、いわく、全国47都道府県の花をモチーフにしているそうで(一見すると47種類あるようには見えない)、「日本全体で立ち上がろう」という思いが込められているそうです。(国土交通省HPより抜粋)

国土交通省HPより抜粋

なんでお花なの? というツッコミはおいておいて、それよりも品川や数字で消えてしまうどこかの都道府県の花が不憫でしかないのだが、もうちょっと上手いやり方があるんじゃないかと思ってしまう。

ランダムではなくきちんと47個並べるとかね…。

しかも、それだけじゃあない。

「安全・安心で楽しいお出かけを通じて日本を元気にする取り組み」を支援する1000円以上の寄付をすると、フルカラー版のナンバープレートになるらしい。

つまり、寄付なしだと、喪中の花柄のような白黒版になるという。

これは流石に、ネタだろうと思うしかない。

国土交通省HPより抜粋

コロナ禍で国庫が乾いているのはわかる。ならば、真っ正面にそう言えば良いじゃ無いか。
困ったときはお互い様。事実給付金だってもらってるわけだし、クルマを買ってナンバープレートを付けるときに、寄付したくなるようなものだとそれこそWIN WINじゃあないのか?

せっかくご当地ナンバープレートとか作れるんだから、もうちょっとだけ考えようよ。

「よかれと思ってやったことが、存外不評」

これは人生アルアルだ。

だからこそ、もうちょっとだけ考えましょうよ。せめて企画した人自身が「欲しくなるようなモノ」にして欲しかったなあと思う次第で…。

それではまた近々。

A prestissimo!!