Bollito Misto Vol.258
実はアウトモトレトロだけではない。
イタリアでは最大規模を誇る秋のノミの市、アウトモトデポカも今年はパドヴァではなくボローニャで開催される。
移転の理由…。それは両者とも、会場費の金額でもめたのが原因。
まあ、パンデミックの間中干上がっていた連中が、ここぞとばかり回収にまわるわけだから、それは仕方ないのだが、今回はすべての人々があまねく干上がっていたので、ない袖は振れぬというのはまさにこのことだったのだろう。今年が第40回という記念だったアウトモトレトロとしても、苦渋の決断だったに違いない。
例年なら、トリノに顔を出し、その週末にパリのレトロモビルという黄金リレーができたのだが…。
今年からそれがなくなってしまったわけだ。
以前から、ここでも語っているが、地域性こそがノミの市のキャラクターを決定し、特徴ある商品に出会えるのが醍醐味。
トリノには名だたるカロッツェリアがあったおかげで、やはりトリノならではの特別車両が多かったのが最大の楽しみだった。もちろん、一方で、パルマはパルマで特徴的な地域なので、それなりの新しい出会いがあるかなとも期待しいたが…。
結論から言うと「もう一つ」だった。
メーカー展示もなく、やはりまだまだパンデミック明けすぐというのはキツいのかもしれない。
かつては4月に開かれていた、レッジョエミリアの大ノミの市も、パンデミック中に主催会社が倒産。春の風物詩が1つ消えてしまった。
ああ、パンデミック憎むべし…。である。
言っても仕方が無いが、やっぱりこの三年ってデカいと思う。
まあ、でもいろいろ辛いことがあっても、キチンと最後は復活を果たすイタリアの底力に期待しつつ、何より航空券代金が、せめて以前レベルに戻って欲しいと切に願うばかりである。
それではまた近々。
A prestissimo!!