人気車が変わってきた

Bollito Misto Vol.251

最近の人気車の傾向が、ずいぶんと変わってきた気がする。

これまで実用性や燃費、ブランド一辺倒という感じだったクルマ選びが、この数年、特にパンデミック後から少しずつ変わりはじめているようだ。

巣ごもりの反動的な動きだろうが、アウトドアを意識させるデザインや機能を持った車に人気が集まっているようだ。


たとえばアウトドア感満載のクルマの最高峰、メルセデスベンツのGクラスなどは、かつてはそれこそマニアックなベンツとして名を馳せていたが、ここしばらくは大人気車両の筆頭。
一年乗っても価格が落ちないばかりか、条件が良ければ購入時より高くなったなんて話も聞く。

まあ、相変わらずブランドという選択肢も強いのだが、それこそポルシェなどは一般の人がほいほい買うクルマではなかったはずなのに、いまや新車など手に入らない。それどころか、知り合いの車にさほど興味の無い銀行マンまで「だって、一番ポルシェ買うのがいちばん確実」って、いったい何が確実かわからんような理由で新車の注文を入れている。

©シトロエンジャポン

まあ、時代は変わっているんだろうとは思うが、そんな中Youtubeでシトロエンの査定についての動画を見つけた。それによると、なんとベルランゴが一年近く乗って下取りが新車価格の108%だったという…。

かつてはディーラーで購入したその場で返品すると、もれなく半額しか戻ってこないとまで言われた時代もあったのに、まさかまさかの一年落ちシトロエンが108%!(ワタシもシトロエンオーナーだったので、ただただ驚きでしかない)

やっぱり、これからは、たのしいクルマ、かっこいいクルマ、かわいいクルマだけが残ると思うなあ。

明らかにブランドだけで選ぶ時代とは、人気車のあり方が変わってきている。
まあ、わたしは、その方が健全だと思いますが…。

それではまた近々。

A prestissimo!!