Bollito Misto Vol.257
2035年までに欧州の自動車メーカーが内燃機関の製造を中止する…。
そんなニュースが聞かれて久しいが、今度は「やっぱ、あれ無理…。」というちゃぶ台返しが話題になっている。
欧州委員会で乗用車および小型商用車の新車CO2排出料をゼロにし、ハイブリッド車を含むガソリン車の販売を事実上禁止し、電気自動車や燃料電池車への移行を促す…。
というのが、EU加盟国と22年10月に合意した内容だった。
ところが、BMW社長の「いや、でもぶっちゃけEV一本にすると、値段高くなりまっせ…。」という昨年秋頃の発言以来、今年の2月くらいからドイツ勢が「e-Fuelとかはいいんじゃね?」と主張しはじめ、案の定、すぐにイタリア勢が「そーだ!そーだ!」となった次第。
世の中「EVがこれからの主流だ!」
てな論調が強いが、実際にクルマを使い倒しているヒトたちから、そんな声が聞かれた試しは今に至るまで一度だってない。
越えるべきハードルがまだまだ高く、たくさんあるのが現状だ。
別にEVに何の恨みもないし、今のガソリンと同じ速度で充電できて、それ同等の航続距離があるなら一切文句はない。
しかし、現実はそうはいかない。CO2以前に、人間が便利にならないようなものは、誰も買わない。
パンデミックあり、戦争あり、景気は悪い。
そこで新たにコストをかけて未来に備える?
そりゃムリでっせ。 これが欧州のホンネ。
理論的に素晴らしいことに反対はしないが、人間の暮らしをないがしろするようなこともしない。
地に足の付いた判断基準が欧州の基本。
だから、我々日本人にとっては
「あれ? あんたらいままでと言ってること違わない?」
てなことがあっても、それは「欧州アルアル」なのだ。
良いと思ったからやってみた。でも駄目っぽいので変更します。
これこそ欧州スタイルw
さて、これからどうなるんでしょうか…。
個人的にはまだ当分無理だと思っていますが、みなさんはいかがでしょうか?
それではまた近々。
A prestissimo!!