自動車ジャーナリストで日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員でもある河口まなぶ氏による弊社商品車・アバルト500ESSEESSEのインプレッションです。
同型車種のご購入をご検討されている方は是非ご参考にされてください。
FIAT 500 ABARTH esseesse 車体色:ボサノバホワイト
走行距離:5,000km
年式:2011年
車検:2014年6月
排気量:1,360cc
現代に蘇ったアバルトは、かつてと同じくフィアットの500をベースにしたモデルである。
以前はフィアット500同様にRRの駆動方式を採用したホットモデルだったが、現代のアバルトはベース車であるフィアット500が
新世代のFFモデルとして登場した経緯があるため、図らずもFFホットハッチへと転身したわけだ。
そんなアバルトをベースに、さらにチューニングキットを与えたモデルがこのesseesseと呼ばれる仕様である。esseesseのキットは、日本では新車時に取り付けるか、もしくは走行2万キロ以下かつ購入1年未満で後付けができる。内容は専用のECUやエアクリーナーによってノーマルの135psから160psへ馬力アップされる他、トルクもスポーツスイッチを使用した際に、21.0kgmから23.5kgmへとアップしている。また車高が15mm低くなるローダウンスプリングと、KONIのFSDショックアブソーバー、そして205/40ZR17サイズのタイヤ&ホイール、前後ドリルドディスクのブレーキと専用パッドが与えられ、定価は54万6000円となっている。
今回の試乗車は並行輸入車であるため、内装は日本のアバルトとは異なるトリムレベルで、シートはブラックでセンターにレッドのストライプが入るものとなっている。またエアコンも日本仕様がフルオートになるのに対し、こちらはマニュアルとなっている点が異なる。
走行距離が5000kmであるため、実際に走らせた印象としては“ほぼ新車”である。足回りは、esseesseであることよりもむしろ、新しいからこそまだ硬さが残っている感じとさえ思えるほどだ。
エンジン/トランスミッションもまだこれから美味しい時期がやってくるわけで、全く不満は感じないものだった。そして当然エクステリア/インテリアも気になる傷等は皆無だったと報告できる。
車検も再来年の6月まで残っていると考えると、248万円の価格は非常に魅力的。これから付き合いを始めるのには、絶好のコンディションといえるアバルト500だった。いや、この個体はさらにホットなesseesse。そう考えると、なおさらお買い得なモデルといえるだろう。
(※このインプレッションは当該車両の状態や性能を保証したり、購入時の責任を負うものではありません。あくまで個人の感じた印象を記しています)