昭和のおっさんたちにとって、メーカーやブランド、モデルやスペックは車選びの「いろは」というか、基本のキともいえるような「当たり前の条件」だった。
モテるためには、良いと言われるクルマを買う必要があったし、それが車えらびの常識だったりした。
コロナ前に世間を騒がせた「若者の車離れ」では、一時は日本の自動車人口ってどうなるんだ? なんて心配もしたが、コロナを経て、多くの年齢の人々が改めて「移動の貴重さ」を再確認することになり、懸念だった若者たちもクルマに対してかなり積極的になってくれているという。
たとえばMT志向も面白い傾向の一つ。車離れの防止にとスタートしたはずのAT免許だが、意識の高い若者たちは、むしろMT車を求めているそうだ。なんという皮肉か…。
このコーナーを読んでくれているような方々は、そりゃMTのメリットを十分にご存知のはずだが、例えばZ世代などは、世間の言うことは聞き流し、自分たちの価値観で「自由な乗り物」に対する期待をもっているようだ。
そこでもうひとつ出てくるのが「メーカーやブランドを気にしない」という流れだ。
自分たちが考えて、自分たちのライフスタイルや感性にふさわしい一台を見つけるというのが一つの潮流になっているようで、あまりブランドやモデル名にはこだわらないという。
というか、むしろウンチクには関心がないそうだ。
これからの車選びや、ひいてはメーカーが発売するクルマのデザインやコンセプトにもうまく反映してくれることを切に願っている。
動力が電気だろうがガソリンだろうが、どっちでもいいけど、やっぱりライフスタイルにあったデザインのクルマの方が、誰にだって優しいに決まってますよね?
昔よくみた宇宙人みたいなジャンプスーツのような「未来の服装」は2024年の今になっても、街で見かけることはないように、人って案外保守的なんだよね…。
てなわけで、あたらしいクルマえらびが確実に始まっているようです。
皆さんはどう思います?
それではまた近々
A Prestissimo!!