291 自動車のデザイン

生成AIだのなんだのと世の中が騒いで久しい。

平面、立体問わず、デザインという作業自体がひょっとしたらAIに取って代わられる??

なんて言われる始末だったりする。

思い起こせば、わずか2,30年前まで、自分の身の回りのプロダクトなんて物の数が知れていたが、今では100円ショップを例に上げるまでもなく、いろんな道具やグッズやそれに伴う「デザイン」に囲まれている。

子供のおもちゃだって、ものすごい数の樹脂製の製品で溢れている。

自動車ってのは自分で購入できる最大級のデザイン構成体であり、いうまでもなく存在感も半端ない。

機械なんだけど、いつしか社会的な立場とか未来に対する責任みたいなことまで背負わされて、いろんな都合の塊みたいな存在になってしまった。

公共の交通機関がそうした「大人の都合」に左右されてデザインされるのはいいけど、自分のお金で買うものが、そうした都合に基づくものになっているのは少々不満がある。

今風に言えば多様性ってことだろうけど、仕事で乗るわけでもなければやっぱり好きな色や形にこだわりたい。


いうなれば洋服みたいなもんでしょうね。

もちろんみんなと同じような格好がいいという時期も状況ってのもあるでしょうが、それでも働いて稼いだ金でオシャレをしたい時もあれば、スカッとしたいときもあるわけで…。

というわけで、ここまで何が言いたいかというと、そろそろ自動車のデザインも、各社好き勝手に個性出してほしいなと。

この5年くらいはかなり尖り始めている気がするけど、まだまだ本気じゃない気がするので、世のカーデザイナーとメーカーの決裁者には「冒険」してほしいと思うのは私だけだろうか?

その意味では画像生成AIの登場は、ひょっとしたら長く続いた「他所と見分けがつかないそっくりさん」の誕生に終止符を打ってくれるのかも知れない。

そんな期待もしつつ、これからの自動車のデザインにエールを送りたい。

それではまた近々。

A prestissimo!!