Bollito Misto vol.304
最近、若い子たちの間で男女問わず麻雀が流行っていると聞く。
個人的には麻雀大好きなので、学生時代はもちろん、日本にいる時は割とマメに社員と打っていた。それが30年前の話である。
まさか、令和にもなって再び流行の兆しと聞くと、なんだか嬉しいものでさる。わたしが学生の頃でさえ、随分と麻雀人口は減ったと言われていたが、一体何が原因で令和の今復活を遂げているのだろうか?
ひと頃を境に、これまでのタバコの煙ムンムン、ザワザワしちゃうような大人たちの不穏な雰囲気などとは無縁の、クリーンなイメージがつきつつあったが、それにしてもまさか少女漫画雑誌に麻雀ものが掲載される日が来るなんて…。
近頃では、人数が不足する卓に入る「麻雀ボランティア」なるものまで流行しているという。以前はお店の人が代打ちという形で入ってくれていたりはしたが…。
また、昨年末には「タイパ至上主義麻雀」なるZ世代に向けたと銘打った、わずか36枚の牌で遊ぶ(本物は136枚)、簡易型麻雀なるものも出現している。
そのパッケージによると「ロンとか、リーチとか言いたい…。」とある。
まあ、それがキッカケではもちろんなく、実は2018年にスタートした麻雀プロリーグ「Mリーグ」設立が主たる発信源だといわれている。

すでに存在していた各プロ団体の垣根を取っ払い、チーム対抗戦のナショナルリーグ化したのがMリーグ。
ゲーム会社コナミアミューズメントなど8企業のクラブチームがあり、約30人の選手が契約している。チームは3人か4人で男女混成でプロ野球よろしくドラフトで選手が選出される。
麻雀の実力はもちろんのこと、女性中心だったり、タレント性重視だったりと、いろんなコンセプトのチーム作りがコンテンツとしての魅力アップに寄与している。
4つのチームから1人ずつ選手が選ばれ試合をする形式で、1シーズン94試合で、チームメンバーのスコアを合算して順位を決める。最終的には上位4チームがファイナルシリーズを16試合行い、優勝を決めるというもの。

かつてはタイトル戦の決勝やトップリーグがユーチューブやニコニコ生放送で対局中継されていたが、その視聴者は数万人規模だったのに対し、MリーグになるとABEMAが中継を担当し、初心者やルールを知らない層も取り込む工夫で視聴者が爆発的に増加。2021年度の開幕戦では150万人、他のレギュラーシーズンでも平均100万人が視聴したという。
「麻雀は打たないが見るのは好き」という通称「見る雀(みるじゃん)」という新しい層も生まれ、推計すると人口は約250万人ともいわれる。
ともあれ、大学生やサラリーマンのお父さんのものではなく、いまや小学1年生から90歳の御老体、モデルやアイドルまでが卓を囲む世の中になったとか…。
まあ、麻雀そのもののポテンシャルというか楽しさを考えれば、至極当然なのだが。
そんな中、いや、決して日本の麻雀人気が原因ではないと思うのだが、ちょっと気になる商品が…。
最近ではすっかり高級旅行カバンの代名詞になってしまった感のあるRIMOWAから、アタッシュ付き麻雀セットが登場だ。

お値段なんと712,800円…。
ものすごくシックでカッコいいし、ほしいけどこの値段って…。
それではまた近々。
A prestissiomo!!