Bollito Misto vol.309
あのF40が再び現れる??
40のあとにも50だのなんだのと、いろんな特別風味のフェラーリが登場しているわけだが、今度は今年からフェラーリF1に移籍した、現役最多勝ドライバーのルイス・ハミルトンが、現代のテクノロジーを用いつつもF40の正当後継的な一台をプロデュースするのではという噂があがっている。
実際彼がメルセデスで無双状態を誇ったときに「AMG Oneのスペシャルモデルを作りたい!」と言っていたので、この手の話がでてきたのかもしれない。

まあ、もちろんマラネロはそれなりの実績をスクーデリア・フェラーリで残してからでないと決して許すことはないとは思うが、実現すればちょっとだけ嬉しいかな。
忘れもしない1988年のF40が登場した際、得も言えない興奮があったことを強く思い出す。
出た当時はまだテスタロッサや328がラインナップにあった頃なので、当時のピニンファリーナのデザインの流れとしてはとしてはかなり異質な感じで、特徴的なリアウイングや無機質なヘッドライトなど、正直ちょっと馴染むには時間がかかったのをよく覚えている。
何より、F40は事実上エンツォ・フェラーリの忘れ形見的な一台となったことが大きいのだが、プロトタイプのときからマラネロでは「レマン{Le Mans)」と呼ばれており、ルマン大好きイタリア人(いやフェラーリの人たち)の思いが詰まっているんだろうという部分とあわせて、尋常ならざる「特別感」があった。
発売後40年近くが経過しても、未だに多くのエンスージアストのあこがれの一台であり続けているのは皆さん御存知の通り。やはり、いまだに特別なオーラを発していることはまちがいない。
さて、このF40オマージュプロジェクトby ルイス・ハミルトンは、すでにF44という名前が与えられているらしく、あえてスティックシフトになるとかならないとか…。

このハミルトン話以外にも、実はマラネロ社内でも「Icona = イコーナもしくはアイコーナ」シリーズの一つとして導入するという話もある。
モンツァSP1/2やデイトナSP3などの仲間ということになる。
最近、洗練が目覚ましいフェラーリ。
相変わらずのブランディングの上手さと相まって業績も好調。
だからこそだけど、あえて安全と環境テクノロジー満載で重たくなったクルマではなく、すべてが「自己責任」といわんばかりの骨太なフェラーリを久しぶりに見てみたいと思ったりするのは私だけだろうか?
それではまた近々。
A prestissiomo!!