Bollito Misto Vol.250 今年のサッカーワールドカップは特別だった。なんといってもドイツやスペインに勝った。もちろん決勝トーナメントじゃないから本気じゃないって人もいるでしょうが、それでも番狂わせが起きるような相手ではない。 それでも勝った。しかも逆転でだ。こんなすごいことはない。素直に嬉しい。ぶっちゃけこれだけでも今年はOK。 とまあ、ついつい熱くなるような試合だったわけだが、話はこのカタール・ワールドカップの次の話をしたい。実は次のワールドカップはカナダ、アメリカ、メキシコの初の3カ国併催! いうまでもなく、あのだだっ広い北中米の大陸全土が会場になるという。しかも、出場国が今年の32から48へと増加する。 これって、地区予選の仕組みも変わるし、本戦のグループリーグのやり方も大きく変わるらしい。 日本がワールドカップに初出場したのが1998年。あれから約25年が経過し、…
Bollito Misto Vol.253 ここ数年、いよいよデルタが…。なんてカタチで取り沙汰され続けてきた名門ランチアの復活。 Vo.249でも扱ったばかりだが、今度こそ、本当に正式な復活がアナウンスされたのだ。そう、ついにランチアが帰ってきたのだ。 まあ復活というからには完全に死に絶えていたように聞こえるが、実際イプシロンなどがイタリアで販売されているので、正直「仮営業」と呼ぶ程度の状態が10年以上、いや20年近くも続いていた。(3代目デルタあたり以来) 先月11月に同社CEOのルカ・ナポリターノ氏が高らかに名門復活を宣言したのだ。しかも、ロゴもエンブレムも久々に刷新された。 とはいえ、まだおそらくストラトスゼロをモチーフにしたと思われるデザインモチーフが発表されたに過ぎないが、その内容は「欧州の名門が高級ブランドマーケットに帰ってくる。長らく世界中のファンをお待たせして…
Bollito Misto Vol.249 ランチアが帰ってくる? 一体何度この言葉を発したろう。イタリアでも長らくこの台詞を聞かされてきた。 しかしながら、イプシロンこそ継続しているものの、それ以外はバッヂのみという憂き目を見続けている、もはや生死すらも不明の名門ランチア。 しかし、僅かながらの光明が見えてきたのかもしれない。 来る11月28日。 ランチアCEOのルカ・ナポレターノが「ランチア・デザイン・デイ」というイベントをおこなうと発表したのだ。ステランティスグループはランチアをキッチリと強化するつもりであるとの表明があるので、少々期待できるかもしれない。 今度こそ…。 このイベントではイプシロン、アウレリアやデルタなど、ポツポツと発表はあったのだが、より本質的な部分についての発表がなされるらしいのだ。グループ内のどのプラットフォームを活用するのかとか、電動化だとか、そう…
Bollito Misto Vol.248 80年代、いや90年代はクルマを買えばカーオーディオもイジっちゃうのが楽しみの1つだった。それが今やすべてが純正。いや純正が極めて良いのもが多いというのも社外品に手が伸びない理由の1つ。 あとはなにより構造的に純正品しか受け付けないようなモノも多い。欧州では盗難の心配が無くなったので、いちいちデッキを外して持ち歩くなんてこともしなくてよくなった(これ実話)。 まあ、そもそも音源だってテープやMD、CDを使うことすらなくなって、ほとんどの方がスマホを音源にしている。ナビだって、GoogleやYahooなんかを使うケースが多い。オービス探知機のアプリだってあるので、私自身もスマホをカーインフォテイメントの主軸においている。 もはやカーステなんて言葉自体が、今の若い人に言っても伝わらない死語なのかもしれない。いや、カーナビなんて言葉すらそのうち無くなる…
Bollito Misto Vol.247 あおり運転などの話ではない。 特にレンタカーやカーシェアが増えたせいか、あまりにもルール無用のワガママでひどい運転が目立つ気がしてならない。なかには、いま話題になりつつある「煽らせ屋」もいるのかもしれない。 コロナの影響で旅行が制限されていたことも関係しているのだろうが、それにしても自由気ままに過ぎる運転が多い。 そんな、ちょっと気になる「天然もの」の酷い運転に立て続けに遭遇しているので触れてみたい。 1.幹線道路のど真ん中で左右どちらか悩みはじめて止まってしまう車両 2.右折車線を逃してしまい、直進車線から右折しようとする車両 こんなのは序の口だ。 つい最近、東名東京INTでは料金所を通り過ぎたあと、こともあろうかUターンし逆走する車両にも遭遇したことがある。ハリウッド映画さながらに、Uターンし逆走してくる軽自動車を全員でよけまくったわけだが、…
Bollito Misto Vol.246 最も醜いとか散々なことを言われた、個性派中の個性派。二代目フィアット・ムルティプラ。 前後席に三名ずつ乗る、今どきではないスタイル、ヘッドライトはフロントガラスのすぐ下という珍妙さ。 そして、細道の多いイタリアでどうするんだというような幅広デザイン。 まあ、ここ20年のプロダクションモデルでは群を抜いたクセの強さを誇るムルティプラ。 ちなみにさすがに最近は少なくなったが、イタリアでは結構タクシーで活躍していた。 60年代にデビューした初代ムルティプラも相当とんがったMPV(マルチ・パーパス・ヴィークル)だったわけだが、この二代目もその意味では十分にその後継車としての任務を全うしたと言えよう。 個人的にはとても好きなクルマの一台だ。なんてったって、デザインがいい。クセが強すぎるがそれがいい。買わないけど。 ちなみにイタリアでよりも東京の方が見かける…