Collezione TV
2020年9月30日

最近パンダやら、デルタやらを取り上げてきたが、特にバブルの頃活況だったイタリア車事情において、主に当時の20代などの若手にまずまず注目されていたのが、ルノー5ターボ、プジョー205GTI、そしてこのウーノターボだった。 ルノーやプジョーはちょっぴり高級というか、80年代なかばまではラリーカーとして一世を風靡していたので、なぜか日本では格上感を醸成していた気がする。 一方ウーノといえば、これまさにファミリーカーのど真ん中という印象が強く、たとえターボで時速200キロ出ると謳って入るものの、チープな内装(初期型はやたらダッシュ周りがガタついた)や、結果的にちょっとだけ安い価格などいろんな要素があって、少々格下感があった。 それにつけても、今から考えるとバブルというのは、本当にキラキラ、フワフワしていて、たかが学生の私ですら、当時はこれら三台のカタログと真剣にニラメッコし、ローンの算段を組んでい…

これがあるからラテン車に乗る…。 そんなこといわれなくてもわかってるという方々がほどんどだろうが、それでもやっぱりラテンの車ってのは、乗ってよし、見てよしのたのしいクルマである。 その点だけは、いまだ他の国の車たちとは明確な差がある。     それでも昔と比べると随分と普遍性が上がったというか、欧州車全般が均一化されたのは事実だが(VW傘下に入ったり、プラットフォームの共通化など)、それでも各ブランドの個性や主張というのは、いまをもって非常に強い。     フェラーリやランボ、ブガッティなどのスーパースポーツブランドは別として、フィアットやプジョー、シトロエン、ルノーなどの市民のアシ的な車をメインとするブランドのクルマたちには、今なお独特の血が流れていると言わざるを得ない。   日本に1000円以下のランチを提供する飲食店が星の…

気づけば10月が目前という2020年。 新装された国立競技場を見るにつけ、一体どれほどの熱狂が本来あったんだろうか?なんて物思いに耽ったりする。   それにしても長いコロナの影響だ。そのおかげかYoutubeに対する依存度が劇的に上がっている。 以前から人気のあったチャンネルもあるが、それでも海外の自動車関連に比べるとおとなしかった日本のチャンネルが、やはりこの状況下で一気に活況をみせている。       そんな中、SuperGTでもおなじみのベテランドライバー、谷口信輝さんのチャンネル を楽しませてもらっている。 私がどうこう言うような、そんなおこがましいつもりなんて毛頭ないし、非常に人気の高い方なので当たり前なのだが、とってもケレン味のない、ニュートラルで純粋に様々な角度から車の魅力が伝わってくる。       &n…

最近ふと見たテレビで、人気の若い女性芸能人が免許証を持っていないことを悔やんでいるが、一方自動車教習所には通いたくないという…。 まあ、そりゃそうだろう。あのシステムなら一体いつになったら免許証がもらえるのかわかったもんじゃない。番組やCM、雑誌などさまざまなメディアで引っ張りだこな彼女に、悠長に教習所に通うような時間があるとは思えない。 前々から非常に気になっているが、世界的に見ても日本人の運転技術など相当低いし、あおり運転の問題も含めて、そのマナーもたいてい褒められたものではない。 多くの渋滞の原因だって、実は周りを考えない身勝手なスロードライブだったり、ブレーキングなどの細かい操作だったりもする。 いまや猛スピードにあこがれて自動車に乗る輩などほんの僅かだろうし、もっともっと便利で楽しい車に身近であってほしいというのが、メーカーも政府も、そして消費者である我々誰もが考える…

イタリアやフランスにプリウスが入ってきてからもう10年は経つだろうか…。 ようやくという感じで真打ちとも言える人気車種500のハイブリッドがいよいよ路上にデビューするようだ。 おりしもコロナ騒ぎが始まる頃に試乗会などがあったせいで、なかなか霞んでしまった感があるが、ようやくという感じだ。 ただしプリウスから想像するものとはかなり異なるマイルドさで(なんちゃってともいう)、通常のエンジンモデルに対してのCo2排出量は3割減程度。燃費も公称では25km/lくらいのようだ。     積極的にエンジンを休ませるといった感じのハイブリッドなので、0/100km加速も14秒を切る程度の普通のもの。気になるお値段はというと、 もっとも廉価なバージョンのPOPで11,600ユーロ、ちょいとおしゃれかスポーティなLoungeとSportが13,100ユーロ。その上の若めなSt…

売上の話ではない。 今、イタリアで一番盗難に遭うクルマの順位が発表された。 イタリアの有名紙によると、2019年度の盗難車台数は95,403台。ちなみに日本はたったの7,143台。(ちなみに日本も2003年には6万台以上のクルマが盗難されていた)もちろん日本は海に囲まれているので海外に持ち出すにはあまりにも足がつきやすいというのもあるが、その点大陸のイタリアは不利である。 ちなみに3万台以上は24−36時間以内に戻ってくるという。それでも6万台は盗まれてしまうという計算だ。 ちなみに人気(?)一位はFIAT PANDAで11,299台。500(ベルリーナ)が7,989台。三位にはプントが続き6,664台。四位にはランチア・イプシロンが4,540台と続く。 盗難してまで窃盗団が手に入れたいクルマが500じゃなくPandaというところに、自動車大国たるヨーロッパの深みを感じる。ちなみに日本では…