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  今更言うほどのことじゃないけど、公共の道路を使う以上、歩きだろうが、自転車だろうが、バイクだろうが車だろうが、トラックだろうが、みんなが使う道路なので、それぞれがお互い様って状況が基本である。   急いでいる人もいればのんびり走りたい人もいる。速く走ることのできる人も遅くしか走れない人もいる。そういった人々が渾然一体となっているのが道路ってやつだ。 だから、急いでいる人もそうでない人も、お互いに気をつけ「自分のペースを乱さない」というのが基本的には安心と安全を確保できるベースになる。   原理主義的な人が、やれ制限速度以下なんだから、それを少しでも超える人が間違っている的な話をするが、それは罰則規定であり法的な問題である。道路上の基本的なマナーとは人間の気持ちをどう穏やかで健やかにするかのものである。昔いた会社だったら、こういった法改正があるとすぐに食いつ…

煽り、あおり…。言葉の意味としては、左右に大きく揺するといった行為。主に風や勢いに対して使う言葉だ。 「あおってんじゃねえよ!」 というのは、なんだか昭和の暴走族のワードだったような記憶がある。 「あおり運転」となると、他の車やドライバーに対して威圧感や恐怖感を与える運転…。というようなフワフワとした定義がなされている。 いよいよ、2020年6月30日から、あおり運転厳罰化が法制化された。   そもそもこの「あおり運転」なる言葉が一般化したのは、ちょっと前に世間を騒がせた、高速道路上での高級SUVに乗る男による暴力沙汰事件が発端だと思う。 なかなかにスリリングな動画が紹介されたので、このことは記憶に非常に鮮明に残っている。今でも白いドイツのSUVを見るたび「近寄るな!」と冗談を言うくらいだ。 とはいえ、別段その加害者を養護するわけではないが、おそらくはきっ…

「こんなモデルがあったらいいな、作って欲しいな」という願望がおそらく人よりも強いイタリア人。 いろんなモデルが噂を超えた妄想としてネットの世界に広まっていく昨今だが、ここに来て奇特なモデルが噂に上がっている。 それが電動FAIT126だ。   かつて日本にもポルスキフィアット(ポーランド製ノックダウン)の126が輸入されていたが、偉大なる先輩FIAT500の後を継いで1972年から91年まで製造された小型RRである。今でもイタリアの田舎町でたまーに見る。 やはり500の後釜としてはちょっと弱いのは世界が認めるところである。     偉大な先輩と比べるのはいくらなんでも酷な話だが、もう一つ後の大成功モデル、パンダと比べても、今度は中途半端さというか、暗さが目立つモデルだった。 一方東欧では上述のようにポーランド生まれということもあり、かなりの台数が活躍したという…

ネタとしてはもう随分前から世の中に出回っていたのだけれども、ここまでの流れからセンスの良いMODというテーマに則り、触れておきたいものがある。 今年2020年の初頭に、郵便局の配達バイクのアイコン、ホンダカブがEV化されるといったニュースが出たが、それを遡ること2年、2018年に一部マニアの間で話題になったのがレトロフィットキットによるカブの電動化だ。   Shanghai Customが開発しているのだが、30万そこそこで、今度は正直本家を上回るセンスの良さでMODを果たしていると、イタリアでも話題持ちきりである。 https://www.sh-customs.com/electric-bikes   そもそもものすごい数のEVバイクメーカーがひしめく中国だが、そこんとこのノウハウを考えれば、こうしたレトロフィット作成など、技術的にはお茶の子さいさいなのだろう。 &n…

引きも切らず再生の話題の多いランチアデルタインテグラーレ。 今度はついに、電動化のキットが出るという…。   前号でMODはアリ! とのたまった私だが、インテグラーレのオーナー的にはさすがに電動化については????というのが正直な意見である。   先にも、イギリスでアストンマーチンDB6 Mark2が電動化されるだの、アルファのデュエットが電動だのと、まあ世界的には流行ってはいる。 今回このインテグラーレの電動化キット、その名もe-integraleというらしいが、そいつを送り出すのはフランスのラリークロスチームGC Kompetition。 その世界では名の知れた組織だが、オーナーも2017年のラリークロスチャンピオンという新進気鋭の会社だ。 新型コロナの影響は不可避だろうが、一応のリリースとしては2020年の10月には出荷できるようにしたいとのこと。 今…

特にアメリカで盛んなMOD。つまり改造。最近は日本でも徐々に広まりつつあるようだが、以前と違って、悪い感じではなく、改善的な意味での改造なのも流行の理由かもしれない。 前回ランチアを褒めちぎるにあたり、ややアルファをないがしろにしたように聞こえる発言もあったので、そこを否定しつつイギリスで話題のジュリア系のMODについて紹介したい。 英国のアルファホリックと聞いて、ご存じの方も多いかもしれないが、一応説明しておくと。いわゆるビンテージアルファのチューンナップパーツを取り扱うお店なのだが、個人的にはそのセンスの良さにいつも感心させられている。 些細なパーツから、Juniorのフルカーボンボディまで、実に幅広くそして細やかなラインナップが特徴。 なかでもボディパーツなどのダイアグラムをちゃんと載せるなど、愛に溢れた情報展開も好感が持てる。 センスが良いというのも、やはりむかーしの改造というと、…