
世の中には星の数ほどランチアの魅力を語った記事があるので、いまさらここで書く必要もないほどだし、おこがましい限りだが、イタリアで暮らした日本人のいちランチアファンとしていくつかエピソードを紹介したい。 ランチアはの魅力は、その控えめでありながら、強い主張があるというアンビバレンシーにある。 エレガンテでスポルティーバ。 ある種イタリアの価値観の最上位にあるこの2つを兼ね備えるのはランチアなのだ。 これはあくまでイタリアでの議論の例なのだが、例えばフェラーリといえば新参者。もしくは派手で煩い車で切り捨てられる。 もちろん嫌いじゃないし、F1も応援する。ピニンファリーナの流麗なボディは、美しい女性に勝るとも劣らない魅力があるのも事実だし大いに認めている。 しかし、果たしてそんな彼女と結婚するかという問題になると、「乗るならランチアだ」という向きはフェラ…

Lanciaといえば? 今の世の中、現地イタリアではイプシロンこそがランチアってことになって久しい。 それが悪いってわけではないが、やはり寂しい。今は亡きセルジオ・マルキオンネFIAT代表が嫌いだったのか、本当にこの30年ほどは不遇が続いている。 いま、ランチアといえば旧車好きならデルタだとかストラトスの名前が上がるだろうが、もちろんそれは紛れもない真実としても、現地のマニアやいわゆるクラッシックカーファンの間じゃ「Lanciaを語るならFIAT時代はやめとけよ」という流れもあるのは事実。 つまり、69年以降のランチアブランドはフィアット傘下に入ってからのものなので、本当のランチアではないという流れが、真正ランチアファンの間では一つの常識とされている。 ここではあえてランチア原理主義と呼ぶが、それでいうと、フェラーリやアルファなんかも同様。頭では理…

ちょっとは明るい話題ということではないが、せっかく時間がたっぷりあるのであれば、いろいろと没頭できるネタでもご紹介したい。 このサイトをご覧の方たちは世代的には音楽にズッポリとハマっていた人たちが多いと想像する。 今では、いろんな世界中のアーティストの秘蔵映像やライブ、貴重なTV出演時の映像やラジオ音源など様々なものがYoutubeを通じて楽しむことができる。 その中でプロ・アマ問わず人気を誇るYoutuberがいる。 アメリカ人のRick Beato(リック・ビアート)さん。そもそも音楽エンジニアであり、自身もミュージシャンである。 2020年4月現在で146万人のチャンネル登録者をもつ、世界的な有名人といっていいが、その魅力は何より音楽の楽しさをし…

前回書いたコロナウイルスの記事は2/27。あれからたった数週間で世界はえらいことになってしまった。そして二ヶ月もたたないいま、ついに日本全国に緊急事態宣言が発令されてしまった。 精一杯前向きにしていたいのだけど、やっぱり先行きが不安にならざるを得ない。そもそも、症状がでないのに伝染るだの、感染経路がわからないのに発症するとか、もうこれは立派なホラーである。 そもそも東京という大都市で電車がまだ動いているという時点でおかしな話だと常々思っていたが、今となってはすでに後の祭りだろう。 懸命な経営者たちは、早々に通勤形態を変えたり、自宅からのリモートワークに変更している。(もちろんそれができない業種だってあるが) 人間同士の信頼が崩れるだけではなく、ちょっとしたことにもピリつく嫌な空気が世界中を覆い尽くしている。 でも、発散するにも盛り場に出かけるのはご法度。 いったいどうしたら? こうなりゃ神…

なんとも恐ろしいタイトルだが、これは事実だ。 甘美な誘惑に身を落としてしまったタレントたちの話題が引きも切らないが、これは車のハナシ。 まだバブルの華やかかりし頃、ちょいワルならぬ、本ワルオヤジたちを虜にした一台といえば、ランチアテーマ832をおいて他はないだろう。 かくいう筆者も所有していたことがある。かなりの車遍歴はあると自負しているが、とびきりの一台という意味では、おそらくこの832が最高だったと思う。オリジナルともいえるフェラーリ308よりも、魅力の総合評価では上回っていると言い切れる。 なぜいまさらこんなハナシをするかと言うと、実は当時の「ご同輩」から、今一度832に乗りたいというハナシが出ているのだ。もちろん、全力で止めた。個人的な最高「だった」といっているところからもおわかりのように、過去のものなのだ。そう、いまは思い出の中に生き続け…

スーパーカー世代なんて言葉があるが、やっぱり今見ても、誰が見てもスゴイものはスゴイのだ。 アノ時代をしてレア物の王様といえば、やはりランボルギーニ・イオタだろう。 元祖都市伝説のようなイオタは、イタリアでは使用しないアルファベット「J」をコードネームに持つミウラのレーシングバージョン。とは、スーパーカー時代で語られたざっくりとした知識。 実際は、すでに多くの書籍などでも知られるように、レースではなく、ミウラの進化系のために当時のレース規定に則った改造が行われたある種のテストモデル「ミウラSVJ」がその正体。 細かい話をするとまったく夢のない話になってしまうので止めにするが、イオタ(ここではあえてそう呼ぶ)が、ランボルギーニのヘリテイジ部門、プーロストリコの展示で持ち込まれていた。たとえ関係者であれ、子供のような真剣な眼差しで写真をとっていたオッサンを見よ! これがかっこいいス…