
2018年に発表されたスズキ・ジムニーは日本国内でも大人気だし、外車好きの人たちからもかなり注目されている、久しぶりのカッコカワイイクルマだ。 その性能は折り紙付きなのは、もう語るべくもないだろう。これまで正直えらく日本車然としたデザインから、個人的にはジープそっくりの初代以外ピンと来ていなかったが、さすがに最新モデルには反応してしまった。 そんなジムニーがついにイタリアにも上陸したのだが、2020年が始まったばかりというのに、もうすでに本年度分は売り切れ。市場でも相当な盛り上がりを見せている。(海外なので、もちろん軽ではなくシエラの方) 長く、Panda 4×4の天下だったイタリアのミニ四駆市場だが(デザイン的にも優れていて、小さく走破性が高いという点で他のものは当てはまらなかった)、ここに来ておしゃれピープルからも注目を受けているようだ。ちなみに州…

前号の110周年で話題に取り上げたアルファロメオだが、ミラノ郊外にある彼らのミュージアムには、素晴らしい歴史と実績を感じさせてくれるアルファロメオの博物館がある。アルフィスタを自称される方はまさに必見の博物館なので、ぜひ足を運んでほしい。 なんてったって、自動車の歴史そのものとともにあるような名門ブランドなので、見応え充分だ。 そんなアルファロメオの歴代コンセプトカーで「どれが一番美しいか」選手権が開かれた。もちろんイタリアのメディア主催だ。まあ、それだけイタリア人はクルマを愛しているという証拠なのだろう。(投票総数186票というのはご愛嬌) 1914年の40/60HP Aerodinamicaなど、それこそEVバスにでもしてほしい。すごい造形だと未だに思う。ちなみにこれ、結構デカイ。 しかし、改めてすごいブランドである。 もっともっ…

つい先だって100周年だと思っていたミラノの古豪が、今年110周年を迎える。 まあ、ギターだろうがカメラだろうが、ブランド系は本当にアニバーサリーが大好きなようだ。 アルファといえば、先だってフランスのPSAグループと合併を発表したFCAのいちブランドだが、筆者的には、この発表は将来を期待させるものだと信じている。なんせ、PSAのプラットフォームや、ユーザーインターフェースの作りがなかなか素晴らしいので、FIATやその他のブランドもうまく復活してくれるのではと密かに期待している。 クチの悪いジャーナリストは、負け犬同士の合体などと言うが、その中身は捨てたもんじゃないと信じている。 さて、この110周年モデルの噂のもとはイタリアのメディアなのだが、PSAのプラットフォームを流用したSUVもしくは、6Cと呼ばれる純粋なGTを6月24日に発表するという。(噂ですよ!あ…

うるさくて、ガソリン臭くて…。 豊田章男社長が出演する自社CMでそんなクルマが大好きとおっしゃっている。 かくいう私も、おそらくこれを読んでくださっている方々も同じ意見かもしれない。 子供心や乙女心、○○心という類のものは、人が人として元気でいられる、楽しくいられるために必要な、実にプリミティブなマインドなのだと思うが、ガソリンエンジンが持つ振動や鼓動、音は間違いなく子供心に応えてくれる重要なファクトなのだと思う。 あくまで電気モーターで動くモビリティを揶揄するものでないということは前置きしておきたいが、上記の観点から電気で動くモーターにはちょっと子供心を充足してくれるものは少ないと思われる。 少ないと書いたのは、スピードや加速という別の要素では十二分に子供心を満たしてくれると思うので、それはOK。ただ、飛ばすという行為は結構しんどい。歳を取るとなおさらだ。 でも、ブルブルブル…

FIAT関連の話題の連投ですが、FCAとPSAの連合も実は業界的にはなかなか大きなニュースなので、そこにかこつけてみました。 前号に引き続いての妄想シリーズですが、妄想を力いっぱいやるのは日本人同様イタリア人も得意で、今度はリトモの登場です。 やはりFun to driveはまだまだ重要なファクターである欧州において、こうしたファミリーユースだけど、しっかりやんちゃ気分も楽しめるクルマのニーズってとっても高いのです。 また、ラリーからイタリア車がいなくなって久しいので、そういった部分でも古豪復活を祈る気分もあるのでしょう。 FIATのラリーにおける活躍は、なかなかに素晴らしいものがあり、イタリア、ラリーとくればランチアがまず出てくるのは仕方ないのですが、なんのなんの、親会社FIAT名義でも名車は数多くあります。 このリトモもその一つで、いまでもジェントルマンドライバーという、…

リバイバルブームが盛んなのは、今年もかわらないようだ。 なんと80年代のイタリアを席巻したFIAT UNOが復活するという。もちろんイタリア人デザイナーたちが自主プレのように起こしたCGレンダリングなのだが、以前にもここでFIAT 127を紹介したように、その出来がすばらしく、なかなか見ごたえのあるものが多かったりもする。 しかし、なぜUNOなのか? ちなみにこの10年街中でUNOをみかけることはほぼなかった。 田舎に行ってもPANDAこそあれ、UNOはまさに絶滅種だった。 日本じゃ、まだまさにバブル真っ盛りの頃、JAXさんが手掛けていたUNO。なかでもTURBOはまさにジャイアントキリング的に、200キロオーバーを叩き出す、なかなかのミニカーというイメージで、一部…