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タイトルで「クルマたち」と言っておきながら、1968年生まれのスーパーなクルマと聞けば、みなさんランボルギーニ・エスパーダしか思い浮かばないはず。(笑) まったくもって個人的な思いの深いこのクルマは、今年で50歳を迎えました。   デイトナもあるじゃないか? なんて言葉も聞こえてきそうですが、ありゃ、普通のカッコいいスポーツカーです。 実はスーパーカーブームの頃、近所のお兄さんが乗っていて、駐車場で見たガラス張りのテールエンドと、剣を模したエンブレムにぶっ飛ばされたことを思い出します。 エスパーダとはイタリア語で剣を意味します。これもカッコいい。       かつて「カーグラフィック」誌の海外寄稿で同じエンジンを積むミウラとともにフランス国境アルプス超えを、猛烈な速度でこなしたという記事を読み夢を膨らませ、後に小林彰太郎氏から「ん、ありゃいいクルマだ…

スキー中の事故からはや5年。 暗い話題ばかりが続いたが、つい先日イタリアでは「快方の兆し」なるニュースが踊った。いまや息子のミックがフェラーリ入りを取り沙汰されるほどの年月が経ってしまったわけだが、今回は彼の愛車について。   実は、事故後、ポロポロと中古市場に放たれてきたシューミの愛車たちだが、この夏にいよいよフェラーリ在籍時に贈られた記念モデルのFerrari Enzoまでがその対象になった。 そもそも生産数の少ない、創始者エンツォの名を冠した創立55周年モデルという希少性に加え、今を持って破られない勝利記録を持つシューマッハのために作られたスペシャルモデル。ボンネット裏にはマニア垂涎の関係者やライバルたちのサインが。走行は8000キロ強という代物。   BOSEのスペシャルオーディオシステムや、特製のブレーキキャリパー、チタン製のホイールやシート、そしてシューミの…

いっこうにタイトルの「買い方」から「飼い方」に移行しないわけですが、こればっかりは仕方がない。まだまだお付き合いいただきます。   ハンドルの状態と並んで見落とせないのが、ペダルとシフト類。 まあ、車を走らせるためにどうしても必要な入力類ですから、そりゃそうです。 ただペダルに関してはそれなりの距離を乗らない限り、ペダルの摩耗などはおきにくいですね。ただ、20年30年と経過したクルマだとそうはいきません。足元にアタマを潜らせてみて、ペダルを左右に振ったりしてガタを確認。昔は、走行距離をごまかしているクルマもあったので、こういった調査は役に立ちましたが、今では部品の交換が必要かどうかということくらいしかわからないでしょうね…。 まあ、そもそもABCペダルは相当な強度で作られていますから、それほど気にしないでもいいでしょう。   むしろシフト類のほうが中古車を買…

爪痕こそ残りにくい箇所ですが、やはり多くの痕跡が残っているのがハンドル。 ハンドルのトップがハゲハゲのクルマって、ちょっと嫌です。たぶん乗り込む時にそこに全体重をかけて乗り込んでるんでしょう。ハゲるくらいですから、エンジン始動前のハンドルにグッと体重をかけて、鉄棒でもやるかのような乗り方をしてただなんて、想像するだけで嫌です。 普通に乗られていたクルマなら、ステアリングホイールの9時3時周辺がうっすらとテカっているか剥げている感じ。それ以外のところがかすたりしているのは、特殊なノリ方をしていた人のものと考えるのが妥当でしょう。 MOMOなどのクラシックなレザー巻きのステアリングホイールで、ステッチが擦り切れているものとか、ちょっと変わった癖の持ち主が乗っていたはず。ハンドルを握るたびに爪を立てたりして…。       ちなみに、ほとんどのレザーハン…

クルマは愛だ! なんて、どこかで聞いたことのあるようなフレーズですが、愛情をかけてないと結構クルマって壊れます。 前号ではやや精神論の個人の見解が展開されていましたが、もちろん今回も個人の感想で語りますよ。     今回は手が触れる場所。 走行距離がのびていようがそうでなかろうが、やはりつねに人が触る場所というところは、ひときわ丁寧に観察します。   最も気になるのが「爪痕」。   ツメアト…。なんて響きなんでしょうか。 でも、爪痕がついているクルマって案外多いのです。普通に考えてみてください。物を掴んだりする時に爪を立てますか? オシャレのために伸ばしている女性ならともかく、普通に切りそろえている状況で、爪が何かに当たることはほとんどありません。爪の長い女性も、キレイな爪のほうが大切なので、ひときわなにかにぶつかったりすることに神経を払…

2018年7月25日

存外といえば失礼か。想像以上に面白かったロシアでのサッカー・ワールドカップが終了した。 前評判の高いフランスが優勝し、全く評価されていない日本がベスト16にまで勝ち進んだ。 すったもんだがあったものの、結果としてはまずまずの成績を残し、内容もそれなりに評価できるものだったのは嬉しいところ。 個人的にはちょっと気になる点もあったが、やはり多くの有識者も言っているように、後進世代への刷新と若手の育成こそが、これからの大きなポイントなんだろうと実感させられた大会だった。   ところで、イタリアが今回のワールドカップに出場できなかったのはご存知の通りだが、彼の国ではどんな捉えられ方をしていたのか? もちろん、ニュースとしては日々ワールドカップの激闘の様子が報じられていたが、皆一様に「無関心」を装っていたことは間違いない。ただ一つの試合を除いては。   その試合とはドイツがグルー…