Collezione TV
2023年12月24日

ウクライナ戦争を皮切りに、イスラエルの一件など、西側、特にヨーロッパの国々が少々荒れて久しい。 これらのせいで、電気光熱費の高騰や、現地の物価は上がる一方で生活はまたしても圧迫され気味。景気という観点では、この先が非常に不安だ そんな中、つい最近欧州最大ともいわれる旧車のイベントが開催され、大いに盛り上がった。 幸い、高い価値を見出され、富裕者層をメインに広がる旧車ブームはとどまることを知らず、色んな車たちの値段が高騰の一途である。 かなり前からこのコーナーでは欧州の旧車事情について取り上げてきたが、いつもながら「流行遅れ」の日本の市場について、ちょっと触れたいと思う。 今、欧州で人気なのはヤングタイマーと呼ばれる70−80年代の車たち。 特にグループBをはじめとするラリー系のモデルが大人気だ。 ここでも何度となく取り上げているランチア・デルタも高値安定筆頭であるが、乗りやすさも維持のし易…

いよいよな感じで復活が喜ばれていたランチア・ブランドに不吉な話が…。 復活の尖兵といわれていた新しいイプシロンが、とんでもないカタチで実車と思われる姿を世に晒してしまった…。 一応来年2月にミラノでデビュー予定の新型イプシロンですが、なんと試作車が何らかの理由によってフランスの工場そばの川に投棄されたというもの。 これまで厳重に管理されていたはずの、しかも新型の画像ではなく実車がこんなカタチで世の中に出てしまうこと自体、とんでもない失態。 まあ、このご時世にじぶんで川に捨てるなんてことをするわけがないので、「盗難説」が濃厚にはなっていますが、それにしても結構なスキャンダルなのには間違いない。 これらの画像は、消防によって回収される一部始終であり、現地の新聞「L’Est républicain」に掲載されたもの。こんなカタチでまさかスクープされるとは新生ランチアチームも頭を抱えて…

またしてもアルファの小型セダンが復活との話が出てきている。しかもその名がアルフェッタという…。 戦前アルファ・ロメオファンには伝説の名前であり、昭和の人々にはスポーツセダンやGTで人気を博した、あのアルフェッタがかえってくるのである。 これに関しては、現在のアルファ・ロメオのCEO、ジャン・フィリップ・アンパラート氏が語っているので、なかなかの信憑性があると見ていい。 しかし残念ながら、このアルフェッタは欧州市場でのみ展開されるとの噂が強い。まあ、日本はもとより、欧州以外ではセダンのニーズは減る一方ですから仕方ないか…。 また、アルフェッタではなくジュリエッタ再発という話もでているようで、これについてはインパラート氏は否定も肯定もしていない模様。 いずれになるにせよ、スポーティな感じを強調したアルファらしいものになることが予想されており、高性能なクアドリフォリオ・バ…

Bollito Misto Vol.268 最近ではすっかり、「妄想」とは呼べなくなったファンやプロによる「予想レンダリング」。 結構な割合で実際のプロダクトに影響を与えているということがあるとかないとか…。 さて、かねてから噂されている、あたらしいFIATパンダもその一台。 来年24年の7月11日にデビューと噂されるこのパンダ。なぜこの日かというと、FIAT創業125周年記念日だとのこと。 上の画像は、トンマーゾ・ダミーコ氏(本業建築家)によるもので、かなりのレベルだと評判な一枚ですが、それでも来年の発表に向けてさらなる画像が世の中にあふれることでしょう。 そんな、欧州での人気が確定しているような車であるパンダ。今回のフルモデルチェンジで大きな変革があると言われています。その最たるものが大きさ。いよいよ4mのボックス型クロスオーバー車の仲間入りというのが大方の予想です。 これっていいこと…

2023年10月2日

Bollito Misto Vol.267 ここ数年、アルファのファンは夢想家で、決して実現されないだろう3DCGレンダリングのみで騒いでいるとまで揶揄されている。 しかし、ここにきて22年のトナーレ、23年の33ストラダーレなど、いよいよ具体化されるプロジェクトが見えるなど、ようやく「新しいアルファ」と呼べるような光明が差してきたようだ。 まず最初に登場するのがB-SUVセグメントとなる「ミラノ」(現時点でのネーミングは噂どまり)。随分と直球なネーミングが気になりますが、エントリーモデルであると同時にアルファ初の完全EVとなる模様。 ジープ・アヴェンジャーやフィアット600と同様にポーランドのティヒ工場で生産されるこのミラノは、やや低価格層マーケットに向けた尖兵となり、顧客の分母を増やす大きな役割を担うと見られている。 ちなみに価格は現地で3万ユーロ近辺といわれているので、実質的にはミト…

Bollito Misto Vol.266 日本のタンス預金額の物凄さは世界でも有名だが、イタリアでもタンス預金があるにはある。 ローマの元警察長官ジュゼッペ・アントニオ・バニャートが兄から相続したアパートのタンスの引き出しの底には、ごっそりと現金が…。といっても皆さんご存知、今のイタリアはユーロ。ここで発見されたのは、その前の通貨「イタリアリラ」です。 そのリラですが 2002 年に流通が停止。2011 年 12 月 6 日から 2012 年 2 月 28 日までの間に、書留郵便で銀行にそうした場合のみユーロ変換が可能だったんですね。 あまりに急だった話なので、ワタシも持っていたリラをユーロに替えるかどうか悩みましたが、まあいくらにもならんので今でも記念として持っています。 この発見がニュースになったのは、その金額。実に2億4500万リラ、現在の価値でおよそ1800万円ほどという大金だっ…