Vol.022 あの頃は〜

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コマーシャルのチカラ

 

 

 
昔も今も、自動車は広告の華である。
その中でもラテンのクルマのCMは今も昔もなかなか個性的なものが多いことで有名。
車に対する愛の違いか、悪ふざけも含めて熱のこもったCMが多い。
今回はその中でもイタリア、フランスに目を向けてみたいと思う。

まずは、イタリアから。
いかにパンダの室内空間が広いかを説明した直球の作品。
今もイタリアの下駄として活躍するジウジアーロデザインの初代だが、やはりいま見ても魅力的だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、やるとなったら徹底的なのがフランス。
アメリカ同様、軍部とのタイアップなどがスムースなのも彼の国の特徴か。
広告用語でいうところのバズ狙いまっしぐらで、もはやクルマの詳細なんかどうでもいい。
「速くて、ヤンチャ」
その商品の本質が確かに伝わってる…。

広告のセンスという意味ではフランスは欧州の中ではピカイチなんだよなあ…。

 

 

 

 

https://youtu.be/FiuyDYQI_9Y

 

 

 

 

こちらも同じくフランス、いや欧州車CMの中でも珠玉の出来の一つ。
あまりにも有名なのでご存じの方も多いはず。
今年の208GTIでの「GTI復活」を祝して、オマージュ版まで作られたほどである。
もちろん、CGをメインにした208と違い、こちらは上のVISA同様実写なのがすごい。

 

 

 

 

 

 

再びイタリア。ランチア・ベータ(ベルリーナ)のCM。
付加価値を取っ払うことで、いかに同車が優れているかを伝えようとしている。
70年代という時代背景もあるが、やはり質実剛健である。

 

 

 

 

 

 

 

そこから20年を経た(それでも今から20年近くも前だが…。)、アルファ166。
美しいボディフォルムをふんだんに見せるカメラワークは、なかなかお見事。
豪華さと安全をメッセージにしたなかなかお上品な作品。

 

 

 

 

 

 

 

ここまでで、お気づきかも知れないが、実はイタリアは、表現の世界において洒落っ気に乏しい。というか、かなり生真面目で冗談が下手。クラッシックは得意だが、ポップが少々…。というのが特徴だった。

それでも最近はかなりアメリカナイズされてきたが、次のようなシモネタになってしまうところにイタリア人の笑いのセンスの限界が見えてしまう…。でも結構頑張ってるかな?

 

 

 

https://youtu.be/c3Oj4s9e1cU

 

 

それではまた近々。

 

 

 

 

 

 

A Prestissimo!!