Vol.038 悲観的?楽観的?

keep-calm-and-speriamo-bene-8

 

なんだか小難しいお題だが、師走に入り、そろそろ一年を振り返るような精神状態に入ってきたので、日本と欧州(まあイタリアだが)との「物の考え方」の違いについて触れてみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

会社に期があるように、学校にも学期があるように、世界共通な時間の単位や期間の概念はもちろん日本もイタリアも同じである。
が、長引く不況や人の幸せ、不幸せ、贔屓のチームの低迷や快進撃など、いわゆる好不調の波といった運気のような、漠然とした時の流れに対する感覚は日本とイタリアでは大きな差がある。

 

意外と思われるかもしれないが、楽天家と思われているイタリア人の方が日本人よりも負の連鎖の時のメンタルが強い気がする。こと、長引く不況などに対しては割と寛容的というか、「いつかは晴れるさ!」的なケセラセラ感に満ちている。(これはフランス語ね)
ちなみに表紙のイラストは、英国が第二次大戦中に国内の混乱を防ぐため「平静を保ち、普段の生活を続けよ!」というポスターをもじったもので、今いろんなことで「替え歌」よろしくイタリア人が単語をかえて使っている。
つまり、いいたいことは「平静を保て、まあ、どうにかなるさ…。」
実にお国柄である。

 

 

 

 

 

 

 

Soccer: Serie A; Fiorentina-Juventus多くの突出した才能の芸術家を生み出したわが町フィレンツェでも、ここ数百年はこれといったアーティストは生まれていない。それでも地味にアートイベントなどは続いている。不作を悲観したりしない。むしろ幸せこそ一瞬というような達観した感覚を持っている。

 

 

 

 

 

 

 
阪神ファンがそうであるように、連敗はいやだが、首位争いをしている状況も別の意味で怖い。我らがサッカーチーム。フィオレンティーナも久しぶりの首位争いを演じており、本来なら手放しで喜ぶところなのだが、皆一様に慎重で、もう一つ楽しめていないのだ。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

yopparai確かに人類の歴史を俯瞰視すれば、一年おきの出来事に一喜一憂するのは無意味だろう。しかしそれでも毎年の運気、いや毎月、毎日の運気に左右されるのが日本人の性というもの。これじゃ身がもたないし、年末忘年会シーズンに多くの泥酔者が路上や駅のホームに散乱するのは、こうした圧力に屈しているからなのだろうか…。

 

 

 

みなさん、忘年会の飲み過ぎには注意してくださいね。

 

それではまた近々

 

 

 

A prestissimo!!