Vol.045 What else?

 

florian-venezia皆さんにとってのコーヒーとは?
一抹の清涼剤であり、リラックスのおとも?
世界でもこんなにコーヒーが簡単に飲める国は日本を於いて他にないとは思うが、イタリア生まれのエスプレッソは日本のみならず世界中で大人気コーヒーのひとつである。その名が示すように「バッと出して、バッと飲める」エクスプレスなコーヒー。それがエスプレッソだ。

 

 

 

イタリアでは以前ほどではないにせよ、各バールではそれぞれの味を大切にしていて、おばあちゃんやジジイどもがうるさく若者たちにエスプレッソやカプチーノの淹れ方を教えていたものだ。イタリアでいう「カフェしようぜ!」には、実はいろんな意味がある。

 

 
cafe italianoちょっと一服という気分転換もさることながら、折いった話をするときや、近隣住民の安否確認やら井戸端会議やらの重要な情報交換のための場所であり、街角の寄り合い的な役割も兼ねている。つまり、コーヒーという飲物を楽しむのも重要な目的なのだが、それ以上に、人との交流のツールとしてバール、カフェの存在があるともいえる。

 

 

 

 

 

 

そんな人気のエスプレッソだが、手軽に本格的なエスプレッソが楽しめる、カプセルカートリッジ型コーヒーが世界中で大人気なのはみなさんも御存知の通り。しかし、ここでちょっとした物議が醸されているのだ。

 

 

 

 

事はドイツが発端。同国のハンブルグ市の市庁舎でカプセルタイプのコーヒーの使用が禁止されたというのだ。その理由は使用済みのカプセルはリサイクルを行うことができず環境悪化を招くというもの。確かにメジャーなカプセルコーヒーに使用されているカプセルは、リサイクルが可能な通常のプラスチック製品ではなく、アルミニウムがコーティングされた特殊な作りになっている。

 

 

 

 

つまり、現在のリサイクル施設ではうまく処理をすることができないので、全て廃棄処理になってしまい、環境によろしくないとの告発があったのだ。しかも、騒いでいるのは英国のBBCなので、これまたなかなか簡単には看過できない話になってしまっている。

 

 

 

 

 

 

 

なんでも便利になっていく世の中ではあるが、必ずしも「いつでもどこでも誰にでも」が正義ではないだろう。イタリアには「エスプレッソが客を待つのではない、客がエスプレッソを待つのだ」なんてことわざがある。

 

ただの飲物以上に重要な役割がお茶にはあるのだ。

 

さて、みなさんはどう思います?この問題。

おそらくタダの環境問題ではないのだと思わずにはいられないんだよなあ…。

 

 

 

それではまた近々。

 

A Prestissimo !!