最近小難しい話が多いようで、ちょっと反省気味なのだが、割と大きなニュースとしてイタリアを騒がせているのが、またしてもオリンピックネタだ。
日本と違い、思い切って若者達に政治の舵取りを委ねているイタリアだが、その代表格が、現在イタリアの首相を務めるのは元フィレンツェ市長のマッテオ・レンツィ。30代半ばで市長となり、39歳でイタリアが史上最年少の首相になっている。
実は、またしても若い政治家がイタリアを騒がせている。
東京2020の次のオリンピック・パラリンピックの開催候補地として手を挙げているのがローマなのだが、最近何かと騒がしい東京の小池知事ではないが、大筋合意で進めていた五輪誘致を突如取りやめると市長が宣言したのだ。
その渦中のローマ市長はヴィルジニア・ラッジさん。またしても30代。しかも、ローマ市政初の女性市長である。
彼女は最近躍進目覚ましい野党「五つの星」所属で、与党であり首相のレンツィに対抗する立場なのだが、今回の誘致取り下げの理由が面白い。
「1960年ローマ五輪の借金がまだ残っているのに、どうしてまた借金ができるのか?」
うーん。
返す言葉もない。
さらに市民を苦しめるオリンピックを容認できないというのだ。
どこかで聞いた話だ。
元体育会としてはスポーツの祭典に対して、大いにYESなのだが、大人の目線でこのイベントを捉えた時、やはりどうしてもキナ臭さを無視できるほど若々しくは無くなってきているようだ。
東京五輪は是が非でも成功してほしいが、何をもって成功と言えるかを、いっそ誰か明言してくれないかなぁ…。
まあ、無理なんですけどね。
大人ですから…。
次はきっと明るいネタをご提供しますね。
それではまた!
A prestissimo!!