これまでにも何度か紹介してきた北イタリア、ヴェネチアのそばにある街パドヴァで行われる旧車イベント「アウトモトデポカ」に行ってきた。
2月のフランス・パリのレトロモビル
4月のドイツ・エッセンのテクノクラシカ
そして10月のパドヴァが欧州の三大旧車イベントと言えると思う。
いずれもそれなりの歴史があり、昨今の旧車価格高騰と相まって盛り上がりを見せている。
一時期はネットの普及もあり、レアな部品の価格が高騰し、イタリア生活の楽しみの一つである「蚤の市」感が薄れてしまうという側面もあったが、それを補って余りある旧車ブームにより多くの人でにぎわうようになっている。
今回は初日の平日の朝から出向いたのだが、それでも「君たち…。仕事は?」といいたくなるような人出。人気車種は前日の搬入日に業者間取引で売約済みとなったと思われる車両が結構見受けられる。
なんども伝えてきたことだけど、50年代60年代生まれの人たちが主役になりつつあるこの市場においては、今の車がどうにも魅力不足なんだろう、とにかくよく売れているし値段も上がっている。
放っておいても最新の車はどんどん便利になっていくだろうし、ともすれば都市部の運転すら必要でなくなる可能性もある。そうした背景から考えても旧車は「自分で運転する乗り物」という存在意義を新たに見出されつつあるのではないだろうか。
いまのうちに長く付き合える「自分だけの車」というものを確保しておいた方がいいのでは? と思わせられたパドヴァだった。次号では気になった車たちをフィーチャーしたい。
それではまた近々!
A Prestissimo!!