Vol.078 日本の夏、イタリアの夏

ischia今年の欧州は非常に暑い。実は5月末から6月半ばくらいってのは、30℃超えが多く、自由業の連中はこの時期に早めのバカンスをとったりするくらいである。なので、きっと日本の夏も暑くなるだろう。経験上、なぜか欧州の5,6月が暑いときは日本も暑い印象がある。

 

 

 

 

 

 

 

さて、夏といえば日本人にとっては、GWとならんで旅行に出かけられる数少ないチャンスの一つだ。多くの学生さんから社会人、定年リタイア組までが夏のイタリアを楽しむケースが多くなる季節。

 

 

 

 

しかし、夏にイタリアに行っても、実はあまり楽しめないという事実をご存知だろうか?

 

 

 

 

 

chiusoもちろんサルデーニャをはじめとする海辺のリゾートは別だが、それは世界中共通の大混雑を体感できるに過ぎない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前号での便利さについての話ではないが、ローマやミラノなど人気の都市は、夏はみんな休むのが常識なので、よほどお金が大好きな商売人以外は、基本はみなさんバケーションを楽しんでらっしゃる。

 

 

 

日曜日もしっかりやすむような本当に美味しいお店は当然お休み。

一杯飲み屋も惣菜屋もみーんなお休み。

本当に美味しくてもまずやってるのはジェラテリアくらいなものか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

tempo_Firenze「そんなこと言っても、休みがとれないんだから仕方ないだろ~」

って怒られそうだが、せっかく何十万もかけてイタリアまで来るんだったら、暑いはお店は休みだわって時期には来てほしくない…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミラノ風ドリアがミラノに存在しないことは、にわかに有名になったそうだが、まもなく日本食の仲間入りするであろう「ボローニャ風スパゲティ」というのも、実はまず食べることができない。

ボローニャ風のミートソースは基本はショートパスタだったり、ラザニアに使用されるケースが多い。なので、日本のおいしいスパゲティを期待すると、「あー、うちはペンネだけどいいよね?」ってさらりとかわされるケースも多く、満願叶わずモヤモヤとした気分のまま帰国の途につく日本人も多いらしい…。

 

 

 

とにかく、イタリアに来たら有名な「ローマに入らばローマに従え(郷に入れば郷に従え)」の諺通り、地元の人たちが営業しているタイミングで彼らのオススメに従ってみて欲しい。

絶対に満足することは私も保証したい。

 

 

 

 

 

それではまた近々

 

 

 

 

A prestissimo!!