欧州が難民・移民問題に揺れている。
シリアをはじめとするさまざまな要因で発生した戦災難民。これはこれで誠に不憫極まりない話なのだが、イタリアではちょっとした問題が発生している。
「なりすまし難民」
不景気真っ只中の欧州になだれ込む感覚がまったく理解できないが、それでも藁にもすがる思いでギリシャやイタリアに難民たちが押し寄せる。
彼らは国際法にもとづき保護され、各国で住居や安寧な生活を一時的ではあるが保障されている。
しかし、イタリアで見聞きするおかしな光景がある。
とても身なりの良いアフリカ系の若者たち。イタリア語はしゃべらない。しゃべれない。かつてはティッシュや花、生活小物を売り歩いていた、およそ怪しげな彼らとは程遠い、大変豊かな感じのする若者たち。日がな広場で仲間と集い、スマホ片手にのんびり飲み食いしながら過ごす。そんな彼らは難民だという。(本人たちに「あんたは難民なのか?」と聞いたわけでないので確証はないが、近所に住む知り合いからはそう聞いている)
都市部のそばの住宅地には彼らを保護する施設がある。もちろん無料だ。それどころか月間300ユーロほどの支給も受けている。ちなみにWifi完備だ。
水道工事で一次避難所(実は普通のマンション)を訪れた友人が、自分たちよりもいい感じの暮らしをしていることに驚いていた。聞けば、一部にはまったく戦災とは関係のない国からどさくさに紛れてイタリアへ潜入しているものも多いという。
トランプ大統領のは発言が記憶に新しいが、ここイタリアでも大きな問題として日々の生活の中で議論がなされている。その内容はとても公の場ではできないものが多い。
イタリアだけではない、ギリシャもドイツも、陸続きの国々はどこもこの問題に頭を悩ませている。ただでさえ不景気が続く中、我々が想像する以上に彼らの経済と人心を揺さぶっている。
何が悪いとか、こうすれば良いとかはこの場所で言うつもりはないが、やはり人道保護を悪用する不届き者には、天罰がくだればいいと思う。
ちなみに私はちゃんと正規の移民としてイタリアに税金を納めているので、これくらいは言う資格があるだろう。
それではまた近々
A prestissimo!!
筆者は移民経験があるから言うのだが、