さて、単なる旧車ショーの域を超えつつあるパリのレトロモビル。
恐ろしい金額が飛び交う、ゴージャスオートサロンという感じになっては来ていますが、何と言ってもこうした旧車人気による市場高騰が生み出したのは、古いクルマのさらなる延命だといえるでしょう。
そもそも数十万、数百万というレベルの市場価格のものが、ものによっては数千万、数億となったおかげで、非常に質の良いレストレーションが施されるようになった。
おかげで、これまでどこか妥協があったようなレストアも、本当に手の込んだ素晴らしいものに変わった。
ゴムやネジ、塗装や板金などの詳細はもちろんのこと、それらが一つになったとき、なんとも言えない完成度と雰囲気が生まれているのが特徴だろう。
思ったほど投機目的としての効果がなかったとされつつあるコンテンポラリーアートに代わり、一気に人気が爆発した旧車だが、いかにもという人たちがパリには溢れている。
業者もそれをわかってか、回を追うごとにブースがゴージャスになっていく。おまけにメーカーも参入してきているわけだから、そりゃ見ごたえがないわけがない。
というわけで、ショーだけでなく、街も楽しめるパリのレトロモビルは、オススメの旧車ショーです。是非、みなさんも!
それではまた近々。
A prestissimo!!