いっこうにタイトルの「買い方」から「飼い方」に移行しないわけですが、こればっかりは仕方がない。まだまだお付き合いいただきます。
ハンドルの状態と並んで見落とせないのが、ペダルとシフト類。
まあ、車を走らせるためにどうしても必要な入力類ですから、そりゃそうです。
ただペダルに関してはそれなりの距離を乗らない限り、ペダルの摩耗などはおきにくいですね。ただ、20年30年と経過したクルマだとそうはいきません。足元にアタマを潜らせてみて、ペダルを左右に振ったりしてガタを確認。昔は、走行距離をごまかしているクルマもあったので、こういった調査は役に立ちましたが、今では部品の交換が必要かどうかということくらいしかわからないでしょうね…。
まあ、そもそもABCペダルは相当な強度で作られていますから、それほど気にしないでもいいでしょう。
むしろシフト類のほうが中古車を買う時に重視したいところです。
前々号の爪痕ではありませんが、ATでもMTでも、おかしな傷がついているクルマはかなり警戒します。ATの場合、そんなに急いだり頻繁に操作をするケースが少ないはずなのに、見た目以上にへんなヤレかたをしているようなクルマは、相当慎重に観察します。
MTの場合、よくあるのが、運転している間中ずっとシフトノブを握っているような人がいます。
実はこれ、古いMT車のご法度で、シフトノブってトランスミッションの振動を逃している部分でもあります。運転中シフトノブは常にエンジンの回転にあわせて動いています。つまり、クルマのパーツではめずらしく、内臓をさらしているような部分でもあるので、扱いには注意が必要ということ。
運転の最中ずっとシフトノブを手で押さえてしまうと、無駄な負荷をトランスミッションにかけてしまうので、基本はチェンジの時以外はドントタッチが基本。
シフトノブの下の塗装が剥げているとか、ノブの革がずいぶんヘタっているとかがそのサインでしょう。
ノブをガッツリ握ってシフトチェンジというのも、基本はNGで、その手の操作をしている人が乗っていたクルマは、何かしら駆動系にトラブルを抱えているケースが多いようです。
ギクッとした人がいるはずですが、これを機にやめてくださいね!
それではまた近々!
A prestissimo