タイトルで「クルマたち」と言っておきながら、1968年生まれのスーパーなクルマと聞けば、みなさんランボルギーニ・エスパーダしか思い浮かばないはず。(笑)
まったくもって個人的な思いの深いこのクルマは、今年で50歳を迎えました。
デイトナもあるじゃないか?
なんて言葉も聞こえてきそうですが、ありゃ、普通のカッコいいスポーツカーです。
実はスーパーカーブームの頃、近所のお兄さんが乗っていて、駐車場で見たガラス張りのテールエンドと、剣を模したエンブレムにぶっ飛ばされたことを思い出します。
エスパーダとはイタリア語で剣を意味します。これもカッコいい。
かつて「カーグラフィック」誌の海外寄稿で同じエンジンを積むミウラとともにフランス国境アルプス超えを、猛烈な速度でこなしたという記事を読み夢を膨らませ、後に小林彰太郎氏から「ん、ありゃいいクルマだったぞ」なんて聞いたものですから、いつかは手に入れたい! なんて本気で思っていました。(過去形)
マルチェロ・ガンディーニの昆虫シリーズ(もちろん私が勝手に言っているだけですご注意を)の中でも4座のリムジンであるだけでなく、デザインそのものが異彩を放っていたこのモデル。
前年1967年のF1モナコGPで、レーニエ国王と王妃グレース・ケリーを乗せて走ったマルツァルを元に商品化されたモデルなんです。これだけでもカッコいいじゃないですか。
一応1226台が生産されたようです。意外に多いですね。
ポルシェのパナメーラなどを例にあげるまでもなく、あれから半世紀が経った今、どうです? エスパーダ的なスーパー4シーターが跋扈しているじゃないですか。
自分に先見の明があったと言わんばかりですが、いまだに入手できていない体たらくを考えると、なんもいえねー…。そんな感じでございます。
ちなみに2500万くらいあれば、普通に乗れそうなのが手に入るようです。
それでは、また近々。