すでに日本でも一部の自動車websiteで報じられているが、キメラオートモビルからランチア・ラリー、通称037のオマージュのモデル、EVO37が登場する。
日本語だと「エヴォサンナナ」と読めるが、実際はエヴォトレンタセッテと読む。
イタリアのクルマ好きの間でも、まあデルタやストラトスが復活したから、次はもちろん037だろうなんて話は出続けていた。
勝つために自由にクルマをデザインして、実際にレースで勝ったというのは、おそらくはこのランチア・ラリー(デルタS4はいろいろあったので…。)が最後だろうから、彼らの言うところの「栄光の香り」なんて部分はそうしたノスタルジーが開発のモチベーションになったのは納得がいく。しかし、今回のEVO37は当時の関係者が多く参加しており、中身的にはかなり本物なゼロサンナナなのかもしれない。
この車に関する情報では、イタリアの老舗自動車専門誌QuattroRuote誌の動画がとてもよくまとまっているので是非ご覧いただきたい。(イタリア語ですが翻訳などをつかって是非みてみてください)
©Quattroruote
本物の037がモノコックのセンター部に前後鋼管パイプによるスペースフレームをつなげていたのに対し、今回のEVO037はカウンタックのようなバードケージ構造になっている。
505馬力という、本家のラリーバージョンよりも強力なパワーを誇るEVO037なので、この改善は妥当なんだろう。随所にS4をチラ見した痕跡が見えるが、それはご愛敬だろう。
後のフェラーリF40にも明確な影響を与えたランチア・ラリー。というか、多分厳密には、当時のツーリングカー選手権でつまらないほど強力だったポルシェ935を破ったモンテカルロターボの方が元なんだろうけど、やっぱりいいなと思う次第。
世の中の旧車ブームは、やっぱりクルマは格好だということを声高に言い始めている気がする。
大歓迎だ。
それではまた近々。
A Prestissimo!!