イタリア好きが嵩じてついにはフィレンツェに移住までしてしまったCollezioneイタリア特派員Noriによる、「イタリアよもやま話」。
ちなみに「Bollito Misto」とはいわば「ごった煮」のこと。
自動車、自転車、食事にワインやサッカーはもちろん、たまには真面目な社会的な?お話を勝手気ままにお届けします。
恐らくまだ数多くないにせよ、そこそこのマニアの方ならご存知の旧車イベント、「Automoto D’Epoca」が間もなく開催される。
幕張メッセ級のイベント会場を埋め尽くす、旧車、バイク、ミニカーなどの雑貨類などはまさに圧巻。日本ではフランスの「Retro Mobile」などに押されて影が薄いようだが、イタリア車でいうならこのアウトモトデポカは外せないイベントだ。
内容を簡単に説明すると、まずはアルファなどのメーカーが何かしらの記念ごととかこつけて、ミュージアムクラスのクルマを展示。それにあわせて4Cなどの話題の新車を展示。
自動車メーカーだけじゃない。ミシュランやAVONなど旧車のタイヤを製造しているメーカーの展示もちゃんとあります。もちろんいろいろ相談にも乗ってくれる。これがないと走りませんからね。
さらにイベントを盛り上げるのが「クラブ」の存在だ。日本では未紹介や未輸入の多くの車種が存在するヨーロッパでは、ともすると毎年◯◯周年というイベントごとに事欠かない。
彼らがこぞって自慢の車両を展示。場合によっては売却というケースもあるから、注意して見て回る必要がある。もちろん、そこで入会なども可能だ。
そして、蚤の市。
車両はもちろん、キャブやボディパーツ、カーペットからネジなどに至るまで、恐ろしい数の市が繰り広げられる。あれもこれも気になって、本当に心拍数が上がる。
長年日本でパーツで苦労をなさっている方々には、実に心臓に悪いイベントだといえる。
かつてはいろんなものが安く買える、市民イベントだったのが、インターネット・オークションをはじめ、この10年ほどで世界的に有名になったこともあり、物価が急上昇。レアパーツを扱うお店で掘り出し物などまったくなくなり、価格ばかりが高騰していった。
一昨年などは「値段は倍、魅力は半減」などとメディアに叩かれる始末で、昨年相当がんばって信用回復に努めたようだ。
それでも、そこはやはりイタリア。世代交代の時期にあることも理由なのか、ポロポロ面白いものが出てきている。
日本には紹介されていないクルマこそ、実はホントウの魅力にあふれるケースも多いので、これからのカーライフ的にはこういった「穴場」狙いも十分アリだと思うのだが…。
皆さんもイタリアにお越しの際は、文化観光も結構ですが、こうしたクルマ物欲ツアーというのも是非ともおすすめしたいところです。
秋はトリュフ、きのこ、オイルにワインと収穫の季節ですしね…。
それではまた近々
A prestissimo!