- イタリア好きが嵩じてついにはフィレンツェに移住までしてしまったCollezioneイタリア特派員Noriによる、「イタリアよもやま話」。
- ちなみに「Bollito Misto」とはいわば「ごった煮」のこと。
- 自動車、自転車、食事にワインやサッカーはもちろん、たまには真面目な社会的な?お話を勝手気ままにお届けします。
携帯電話のマナーというのは、どこでも話題になっている。
今回はイタリア人の電話について少々。
イタリア人は直接会ってハナシをするのが大好きだ。
近代社会においては、さすがに毎回あってハナシをというわけにはいかないから、
その代替方法は電話になる。
電話が繋がらないと機嫌が悪い。
電話じゃないと纏まらないハナシも多い。
これだけネットが発達して、メールも大変普及しているにもかかわらずである。
実際に顔を合わせるのはもちろん、電話とてやはり誠意がないとできないコミュニケーションだから、あまりうわべのやり取りが通用することはない。
つまり、イタリア人は相手を見て、聞いて、どう付き合うかを判断しているとも言える。
引っ越してきてしばらくの頃だが、そういうシーンによく出くわした。取引先ももちろんのこと、銀行にいたるまで、「人となり」で付き合うかどうかを判断しているフシが多くある。
言葉ができるとかできないよりも、「何かを誠意を持って伝えよう!」という姿勢を彼らは見ているようだ。
そんなわけで、イタリア人にとっての電話とは、ちょっと日本人の私達が考える以上に重要なものだったりする。
だから日本ではあり得ない状況下、例えば電車の中でも空港のラウンジでも、かなりの大声で家族や仕事の修羅場話までやり遂げてくれる。
上記の理由から、彼らの電話は「待ったなし!」の状況が多いからか、とにかくところ構わず「かんかんがくがく」はじめるのだ。
社会性を重んじ、公共の概念が日本人よりは強いだろうイタリア人だが、どうも電話だけは例外のようだ。
ちなみに夏休みのシーズンになると、「かけ放題」プランが各キャリアから続々登場する。
理由はみんな夏休みで会えないから…。
生粋のアナログ人種とでもいおうか。
これはこれで可愛い話だと思う。
本当は日本もそうなんだけどなあ…。
それではまた近々
A prestissimo!